その155「何でも恋愛に例える人っているよね」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「何でも恋愛に例える人っているよね」

「ブランディングについての勉強会をしたいので、講師をやってほしい」と言われることがあります。

弊社、10年くらい前から「ブランディングの会社です」と名乗りながら、「ブランディングってなんやねん!?」と常々疑問に思っていたんです。
数年前、このメディアを運営する安田さんを尋ねて、「ブランディングってなんですか?」って聞いたくらいですからね。
安田さんは、かつてワイキューブというHR系のベンチャー企業を経営していて、ブランディングを中小企業に広めた人物として有名だったからです。
僕の質問を聞いた安田さんはこんな風に答えました。
「ブランディング・・・なんなんでしょうね」

そんな僕がブランディングセミナーの講師だと!?

僕はブランディングについて、恋愛に例えて話すことが多いのですが・・・
意中の人に好かれる努力をしたことってありませんか?
それがブランディングですよ、と。
「あら、この人素敵かも♪」と思ってもらうため、相手のことを知る努力をし、好意を持たれるように自己演出する(印象を創る)わけです。
ビジネスにおいても、意中の人を振り向かせるくらい必死に、会社やあなた自身が与える印象について考えられていますか?って。

他にどんな説明の仕方があるんだろう?ってセミナー準備のために調べていたんです。
そしたら、僕と同じように恋愛を例えに説明している方(企業)が海外にいたのです!
その企業が何年か前に出した、4枚の絵があって、それぞれ「マーケティング」「PR」「広告」「ブランディング」について、恋愛の場面を切りとって説明していたのです。
それぞれ簡単に説明(意訳)すると・・・

・マーケティング
意中の人に直接「好き」と想いを伝える。

・PR
自分の代わりに第三者を介して、意中の人に想いを伝えてもらう。

・広告
手当たりしだいに「好き」と言いまくる。

・ブランディング
意中の相手から「好き」と言ってもらう。

・・・というものでした。
極端な例えかもしれませんが、それぞれわかりやすいですよね♪

皆さんはどの方法が好みですか?
もちろん組み合わせるのもありですよね。
「ブランディング」で相手が求める像を演出してからの、「マーケティング(告白)」というのが恋愛の鉄板でしょうかね。

先日、弊社の20代女性社員さんと恋愛話になって、この例えを出したんです。
そしたら、「わぁ、わかりやすいですね!」って感心されたんですよ。
おっさん、嬉しくなって、「男女ともにマメな人がモテる。人間良いときもあれば悪いときもある。相手のアルゴリズム悪いとき、弱っているときに近くにいる人にチャンスが回ってくる。だから気になる人にはマメに連絡しておいた方がいいよ。」と余計なアドバイスまでしてしまいました。

ただ、僕もその社員さんも全くマメじゃないし、親子ほど年の離れた二人でしたから、どんな会話やねん、って感じでしたけど。
恋愛経験が乏しいやつに限って、恋愛で例えて話したりしてね。
そもそも僕なんてコミュ障だから、初めて合う人とまともに会話できませんしね。
無駄に行動力だけあるので、知らないところに飛び込んでコミュ障であることに気付いて後悔することがよくあります・・・

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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