このコンテンツについて
なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
「モンゴルとVIVANT、In-N-Outとビッグヒデ」
先月、先輩が経営する会社を訪問させていただくため、モンゴルまで行ってきました!
そのとき、僕は知りませんでしたけど、『VIVANT』ってドラマが流行っているみたいで、そのロケ地がモンゴルだったそうです。
先輩が「ここはVIVANTに出てきた場所だよ」と案内してくださったり、手配してくれたドライバーさんが、撮影スタッフの送迎をしていたそうで、VIVANTファンにはたまらない旅となりました。
さらに、先輩が任せているモンゴル法人の社長が、『VIVANT』に出ていた俳優さんを招待して一緒に夕食をとろうと企画してくれていたそうで、結局スケジュールが合わずに流れてしまったのだとか。
日本人が見たら、「あ!チンギスだー!!!!」って大興奮するはずだったようです。
『VIVANT』を全く知らない僕の前にチンギス役の俳優さんが現れても、「あ、モンゴル人だ」程度の反応なので、せっかく来ていただいた俳優さんをがっかりさせちゃいますね・・・
帰国後、ドラマを観たのですが、「あ、ここ行ったことある!」という場所が沢山でてきましたし、「あ!チンギスだー!!!!」ってなれると思いますw
もし、事前に知っていたら、モンゴル滞在をもっと楽しめたかもしれません。
こうした事前情報を知っていると、そこでの経験がより特別なモノになるってことはありそうですね。
例えば、スポーツ観戦であれば、選手やチームの特徴を知っていると見方もかわりそうですし、観戦する人(ユーザー)の満足度も変わってきますよね。
大谷翔平選手のことをほとんど何も知らず、野球にも興味がない僕が、エンゼルスタジアムで試合観戦していましたが、「すごいな」とか月並み以下の感想しかありませんでしたからね。
とすると、事前に特徴や背景を伝えることって、体験品質に関わるわけですから、ビジネスにおいて大事ですよね。
例えば、使っている食材について詳しく説明があると、ただのおでんも特別美味しく感じられるかもしれません。
おでんを食べる前に、そうしたストーリーを上手く伝える仕掛けが重要ですね。例えば、大将が説明するでもいいし、メニューに書いておくでもいい。
その前段階から、メディアなどを通して発信するという方法もあるでしょう。
実際、Youtubeでの配信も効果的だと思います。
僕はボディビルダーがご飯を食べる動画が好きで、ついつい見ちゃうんですが・・・
日本のボディビル界のレジェントに山岸秀匡さんという方がいるのですが、彼がIn-N-Out Burgerのハンバーガーを食べていたんです。
それで、ロサンゼルスに行ったとき、僕はそのハンバーガーを手にしたのですが、込み上がるものがありましたねw
「これが、ビッグヒデ(山岸秀匡さん)が食べてたやつだ!!」ってw
何も知らなかったら、「あ、確かに美味しいね、これ♪」程度で終わっていましたよね。
僕なんて、3日連続で食べちゃいましたから。
ビッグヒデのIn-N-Out Burgerは、彼が個人的に紹介しただけですが、これがIn-N-Out Burgerの案件だったら大したものですよ。
戦略的にストーリーを組み立て、発信してたわけですから。
まぁ、かなりニッチな層めがけてのプロモーションですけどね。
あぁ、In-N-Out Burger食べたい・・・
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。