「体力的にキツくなったら、オンライン診療を」〜お医者さんは、なやんでる。 第79回〜

第79回 「体力的にキツくなったら、オンライン診療を」

お医者さん
お医者さん
ああ、今日も疲れたな。世間は年末年始休暇だと言うのに、ゆっくり休むこともできない。
お医者さん
お医者さん
まあ、非常勤とは言え3つの病院で働かせてもらえてるんだ、仕事があるだけ幸せだと思わなきゃな。
先生、ご無沙汰しています。随分お疲れのようですね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
あ、あなたは!
ドクターアバターの絹川です。お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしている者です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうだそうだ、ドクターアバター!あなたのアドバイスもあって、フリーランスの医師になったんです。これからは医者も、場所や時間に囚われない働き方をしたほうがいいって言われて。
そうなんですね!実際にフリーランスになってみてどうですか?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうですね、以前よりはずっと充実しています。いろんな先生と知り合えるし、技術も幅広く学べますしね。ただ、職場の数が増えた分、体力的にはちょっとしんどくなってきたというか。
なるほど……それでそんなに疲れてらっしゃるんですね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうですね。20代30代ならね、全然だいじょうぶなんだと思いますよ。でももう50代も半ばですから。今は何とかなっていますけど、今後はどうなることやら、という感じです。
であれば、オンライン診療を検討されてみてはいかがでしょう。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
え? オンライン診療?
ええ。言わば医療のリモートワークです。自宅で勤務できるようになれば、移動がないぶん負担はだいぶ減るように思います。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
確かにそうかもしれませんが、僕は雇われ医師なんですよ? 病院の方針に口出せるような立場じゃない。
もちろん最終的なジャッジは病院側がすることになりますが、提案くらいはしてもいいんじゃないでしょうか。もしかしたら病院側もオンラインを始める機会を伺っているのかもしれませんし。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
うーん、まあ、でも、3つの病院が全部NOと言ってきたらそれまですよね?
確かにそれらの病院では無理かもしれません。でも先生はフリーランスなんですから、オンライン診察を導入している病院と新たに契約を結ぶのも自由なんです。あるいは、ご自身でオンライン専用クリニックを開業したっていいわけで。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
! そうか、自分でやっちゃうって手もあるのか。オンライン専用なら初期費用もそこまでかからなそうだし。
仰るとおりです。せっかくフリーランスになったのですから、既成概念に囚われすぎず、自由な発想で働き方を考えた方がいい。それが醍醐味なんですから。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
確かにそうですね。いつの間にかまた視野が狭くなってしまっていたようです。ありがとうございます!
いえいえ!ぜひ体力的にも無理のない働き方を実現してください!
絹川
絹川

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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