読むPodcast『大久保圭太のマネトレ』シリーズ。今回は後半をお届けします。前半では『質問1:顧問税理士と大久保先生の言ってることに差がありすぎるゆえの悩み』に回答。事業承継の準備期間とその重要性について熱弁をふるう姿がみられました。後半は『質問2:手元流動性は1.5ヶ月の確保が安全?』がテーマ。大久保先生が普段顧問先にお伝えしている現実味溢れた回答は必見です。


そうですね。ぜひ今の話をいかして、また質問ください!
では、第2問いきます。「中小企業は手元流動性は1.5か月分確保が安全圏」なんて言われていますが、大久保先生はどう考えていらっしゃいますか?たしかにね、よく、そうですね、言いますよね。

例えば、キャッシュ持ってて「どこまで借りるんですか?」みたいな。借り入れられる限界もあるにはあるんだけど、1つの目安としては、「明日震災が起きて何か月分キャッシュがあったら復活できますか?」ってことじゃないかと思うんですよね。解雇せずにね。「辞めさせればいいよ」みたいな、そういう経営してる人、僕あんま好きじゃないし。うちのクライアントになる人に言うのはそんな感じですよね。業種別で違うじゃないですか。建物壊れちゃったら、たとえば飲食とかどうすんだって話もあるけどさ。だから、店舗を復活する費用まではなかなか難しいかもしれないけど、そこで居抜き物件探して、そっから営業開始して、みたいにやるのに何か月分キャッシュあればできる?っていう。バイトの人は休んでもらうかもしれないけど、みたいなことをリアルに考えたときに、何か月分必要ですか?って、いつも聞いてる。僕らは明日震災起きてもたぶん大丈夫です。

ただ、ガッと売上は減ると思うけどね。業種とか業態の話で、たとえばキャバクラとかだったら来ないよね、明日は。震災起きて、崩れなかったとしても。だって、3.11のあとに、僕がちょっと見てた、仕事でよ、キャバクラが、日払いするじゃない?女の子に。で、全然お客さん来ないわけよ。全然エリア違ったんだけど、なんか不謹慎じゃん?あんななってんのに。で、1週間で潰れかけたもんね。だって、毎日、まあキャストを抑えてはいたけど、結構店舗数あったから、レバかかるから、みたいな余波が来たとき、本当に建物が潰れちゃったらみたいなのじゃなくても、そういう影響があるわけで。で、起こったわけだから、リーマンも3.11も。だから、そのぐらいの危機感ですよ。超気がちっちゃいんだよ、俺、実は。

特にこの人勉強してんだなあと思う。比率は比率で大事だけど、僕は、見るのは流動比率と自己資本比率ぐらいでいいと思う。あとはキャッシュ残が一番大事なんで、それを計算してそこをキープし続ける財務戦略をとるっていうのが一番机上じゃなくリアルに現場でやっていくべきなのかなとは思うけどね。

いや、そんなことないです。というわけで2回に渡ってやってまいりましたが、前回の質問は「出口ベースじゃないと答えられないでしょ」というような話がありましたが、今回は「そもそも経営は?」みたいな、「経営という所から財務を考えるぞ」というようなお話が全体としてありましたので、みなさんも税理士の士業関係の方であればどういう形で経営者と付き合うのか、経営者の方であれば改めて経営というのをどういうスタンスで自分がやってきているのかということを見直す機会になったのかなというのが感想ですが、いかがですか?
大久保 圭太氏のご紹介
Colorz Consulting株式会社代表取締役。Colorz国際税理士法人代表社員。税理士。
早稲田大学卒業後、会計事務所を経て中央青山PwCコンサルティング株式会社(現みらいコンサルティング株式会社)に入社。中堅中小企業から上場企業まで幅広い企業に対する財務アドバイザリー業務・企業再生業務・M&A業務に従事。企業再生案件において、過去節税のために生命保険に加入した経営者が、業績悪化ともに借入等が返済できなくなり、保険金欲しさに自殺するのを間近にみて、自分の無力さに悩む。税理士の適切でないアドバイスにより会社の財務が毀損し、苦しんでいる経営者が多数いる現実を変えるには、税理士業界の意識を変える必要があることを痛感。2011年に独立し税理士法人ACS(現Colorz国際税理士法人)・株式会社ACS(現Colorz Consulting株式会社)を立ち上げ、成長企業に対する財務コンサルティングを中心に、累計1000社以上の財務戦略を立案している。
本記事構成の元番組である大久保 圭太の「財務アタマを鍛えるラジオ~マネトレ~」は好評配信中。