要はどこに住んでるかという居住があるので、日本の居住者であると、向こうでビジネスしないと課税されちゃうよと。
そう。今話したメリットを全部取りたければシンガポールの居住者にならなきゃいけないから。まあ、シンガポールだけじゃなくてもいいけどね。そうすると、「183日ルール」とかもあるけど、実態基準なんで。実態がちゃんとあるのか。家族も全部移って向こうで生活してるか、みたいなことができれば今のメリットは全部得られる。けど、なかなかそれが難しくて、「日本に居るんだけどシンガポールに会社持てないか?」ってだいたいみんな考えるわけだよね。
実態じゃなくて、上手く出張とか入れたりして、183日の海外居住日を確保して?
そうそう。でも、それはダメだし、ダメだから日本側の居住者のまま会社を向こうに持てば何とかなるんじゃないかって思うんだけど、実態がないとダメだよって話。だから実態があればいいですよ。例えば飲食店やってるとか美容室やってるとかっていうので向こうの経営者と、向こうに誰か社長を置いて、誰か働かせて、その株主であればべつに問題はない。ダミー会社だと「向こうに利益落としてんでしょ?」っていって日本側で課税される。だから、シンガポールで10%しか課税されなくても、残りの、法人税が30%だとしたら、20%は日本でプラスで税金納めろって言われるから、全然意味ないんだよね。それがタックスヘイブン対策税制。
でも、実際、実態作って、日本で事業もやってて……
いいんですね。
ない人が多いよね。
実際どうなんですか?ホントに実態なく、結局バレてというか、実態ベースでみたら「違うでしょ」ってなって日本で課税、みたいな話はよくあるんですか?
まあ、バレたらそうなるだろうね。まあ、色んな悪いことしてるからあんまりは言わないけど、してる人もいるからね。
まあ、でも、結局やっぱ簡単には持ってけないと。
あんまり利益を向こうに付けすぎると、また別の移転価格税制ってあんだけど、まあ、マニアックだからあれだけど、「それはねぇだろ」みたいな取引は、シンガポール側に利益がめっちゃ出て日本は出ないよ、みたいな。
ああ、そうそう、そういうことを考えますよね。
そういう素人のね……(笑)
怒られた~(笑)
国税局ですからね。税務署じゃないですからね。局が来ることもあるからね、気をつけたいいです。優秀ですからみなさん。
なるほどね。官僚の方々ですからね。
そう。
だから、移転価格税制でやられると。
要するに他の会社に売ってるような額で売ってれば問題ないけど、っていう色んなハードルがあるなっていうふうに思ってて。相続税対策では行ってた人もいるけど、まあ、海外居住期間が5年だから行けたけど、10年以上居なきゃいけなく改正されたから、10年以上居て……ってなかなか厳しいよねっていう。
10年なんですか。
10年だとホントに住んでる人だよね。なので、そういう勘違いとか、あと、日本に持ってきたら課税されるとか、勘違いとして。
どういうこと?
「日本円にしたときに税金かかるんですよね?」って。この間一緒に行った税理士も言ってましたからね。
シンガポールの……
シンガポールで利益を出します、で、「日本円」で持ってくるときに課税されるんですよね?って言われるんですけど。
ああ、そういう理解ね。なるほど。
紐付きがどこの……居住者であるかで、こう……
そうそうそう。で、それが「日本円にしたら」とかじゃないので。要するに、仮想通貨でも同じだけど、利益が確定したら税金を取られる。
日本人であれば、どこに居ようが。
そうそうそうそう。だから、海外の売上をビットコインでもらっても日本で課税するって話。円じゃなくてね。
なるほど。
っていうのがなかなかアレだなあと思って。
意外と理解されてない話だと。
そう。で、やっぱり、そう考えたときに気づくのは、とは言ってもシンガポール法人は低い税率で稼げるわけですよ。
ああ、ですね、先程の話だと。
そう、シンガポールでオフショアの法人はね。
実態税制5~10%ぐらいですか。
そうすると、そこに投資するって話が出てくんのかなって思うんですよね。自分が行くんじゃなくて。
あ~!会社持って自分が事業をやるというよりも。
そうそうそう。
「投資脳」って言ってたのはそういうこと?
そういうことです。だって、だいたい自分より優秀な経営者はいっぱい居ると思いません?(笑)
(笑)
いやいや、ホントに。
まあまあ、そうですね。
だって、ねえ、トヨタの株に投資するとかね、優秀なトヨタの社長と社員さんに働いてもらってるんですから。
そうですね。たしかに。
ただ、リスクが低い分リターンも低いとは思いますけど。皆さんの中小企業はリスクが高いから、役員給与とかリターンも高いとは思うけどね。なので、これから100年生きていくような時代の中で、中小企業で退職して、退職金もらって、運用もせずにまた35年経過とか、65歳で引退したら生きれんの?って考えると結構キツくね?って思ってて。そうすると色んな複数のレイヤーで稼いでいかなきゃいけないから。
資産形成ですね。
そう。していかないと……まあね、ベーシックインカムどうなるかとかあるかもしれないけど、今の生活の水準ってなかなか落とせないですからね。
ですし、経営者の方とかが多いじゃないですか、リスナーの方。そういう意味で言うと、ベーシックインカムとかじゃない側の人間たちですよね。
ああ、まあそうですね。最終的に食えなかったらそれかもしれないけど、そうじゃなくて、仕掛けられることって、今、種銭があるうちだろって思ってるんで。そこがやっぱ面白いなと思って、海外に投資しろっていうだけじゃないけど、日本の調達天国な、今ボーナスステージだと思うから。
ああ、そういうこと。
うん。異常じゃないですか。5%なら僕「借りたら返すな」なんて言いませんよ(笑)
返しましょう。
っていうか「借りんな」って言うかもしれないですね。だって、べつに消費者金融行って借りろとは言ってないから。1%とかだからさ、タダだろっていう。
そうすると、じゃあ、日本でビジネスやって出た利益をシンガポールとかで投資に運用するとか回そうという話を。
そう。で、国内に関しても、べつに海外だけじゃないけど、やっぱ日本国内だと分かんないから、シンガポールの金融街とか見ると分かるというか、肌感で。
肌感大事ですもんね。
そうすると、このまま事業で投資していけんのかな……みたいな感じなのかな。
なるほど。という感じでいくとですよ、次回ぐらいに実際に出た利益をどう投資してとか、具体的にどこまで話せるかは分からないですが、その投資のほうをどういう具体的な話があるのかっていうのを、ちょっと。
それは秘密です(笑)
なんでよ(笑)
じゃあ、次回。
ああ、いいんですね。
はい。
そこは話しましょうよ。いいですね、気づけば「経営脳」から「投資脳」へとシフトしてるわけですね。
ね、どこに行くんだろうと。
ホントですね。肌つやいいですし。
あはは(笑)
やっぱシンガポールで精気をね、吸ったんでしょうね。
いやいやいや。
いいですね。僕、「遊んでる」とは言ってないですよ。
遊んでないですよ。ホントにずっと働いてました。
みたいですね。ホントに忙しく、他の方から聞きましたけど、むっちゃ講演とか頑張ってたって聞いたんでね。
うるせーな(笑)
怒られました(笑)というわけで、次回は投資法をお話いただけたらなと思います。
はい。
ありがとうございました。
はい、ありがとうございまーす。