繰越欠損金のある会社を節税対策で事業売却するスキームは成り立つのか?という、質問に答えます。顧問税理士さんにはなかなか質問しづらい、頭のキレた質問です。と、本題に入る前にまずはヒモトレについて。(音声はこちら)
>>>大久保圭太氏のプロフィール
こんにちは。円道一樹です。大久保圭太の財務アタマを鍛えるラジオ~マネトレ~。大久保先生、本日もよろしくお願いいたしまーす。
ひもやめろよ(笑)
あ、これ?忘れてました。
なんだよそれ、たすき掛け。
ヒモトレですよヒモトレ、いまブームの。
マネトレじゃねえのかよ。
マネトレじゃない、ヒモトレね。知らないんですか?ヒモトレ。
知ってるけどさ。
ああ、この間誘いましたからね。良かったでしょう?
すごいね。
どうでした?
いや、でもこの絵はやばいよ、マジで。
たすき掛けです。
乳母に見える、乳母。
乳母?(笑)懐かしい(笑)
知らねえだろ、乳母見たことねえだろ(笑)
いや、そうね(笑)なんですか、このヒモトレ、せっかくなんでヒモトレって言って終わるのやめてくださいよ。
腰とか、たすき掛けでひも巻くと体がうまく動くっていう。
たしかに、このぐらいしか説明できないです。
まひ、ちょっと治るみたいな(笑)
そうね(笑)
あと、腰に巻いてると、ナイフ突き刺されても動じないっていう。
怪しい話になってきちゃいます(笑)
でも、飛行機乗ってるとき腰とか痛いからさ、足のほうにひも巻くとね。
ひも1本巻いただけでね。
超ラクだよ。いま、実はやってるっていう、俺。
ホントですか?
飛行機で。
素直。すげー素直(笑)
社内でやってたら「本当素直な人ですね」って。
言われた?(笑)
誰も信じてくれなかったんだよ最近、いろんなことを取り入れすぎて。
何でも受け入れちゃうからね。
そうそう(笑)
意外と柔軟っていう。
ちゃんとそれは、そうならってるから、俺。
こないだね、ポッドキャスト仲間で青木先生、質問型営業の方ね。
青木先生のさ、「ホンマや」でひもをつけて実験をしてさ。
しましたね。たとえばハサミを突きつけてみて。
そうそう。毎回「ホンマや」っていう(笑)
みんな爆笑ね(笑)
青木さんの、あの、腕に巻いてるときの捕らわれたおじさん感はすごかったよね(笑)
先生という言葉はどこにもなかったですね。おっちゃん(笑)
なかったね(笑)おっちゃんだ、ホンマやっていう(笑)
関西の親戚のおっちゃん(笑)
やばい。ちょっとディスんないほうがいい。
ディスってないですよ、事実です。
ディスってない?
お茶目。秋山ジョーさんは普通に楽しんでましたからね。
さすがにちゃんと体のことを分析して。
分析してましたね、しっかりね。そうね、知見高いですからね。まあ、そんな感じで。
ヒモトレの人、何だっけ?何とかさん。
小関さんですね。
ああ。
ホントですよ。小関先生、オリンピック強化とかね、いろんな選手、すごい方々やってたりするんでね。
すごいんでしょ。
言えない方々ばっかりやってるんで、名前ぜんぜん言えないんですけど。
そうなんだ。
有名人ばっかです。
だって言ってたじゃん。
あれは内輪です。
ああ、クローズドだ。
そうそう。外で言っちゃいけないんですって。ヒモトレぜひ、Amazonも本5冊ぐらいたしか出てましたんでね。
「どれがいいですか?」って言ったら「ぜんぶいいです」って(笑)
ぜんぶ買いましたよ。
でも失礼だなと思って、そもそも、考えてみたら。
なんでですか?
本書いてる人に「どれがいいですか?」ってさ、ぜんぶいいでしょ、それは。
たしかにね。言われたら嫌ですもん。
むかし俺、すし屋で「おいしいのください」って、「ぜんぶうまいよ」って怒られたのを思い出したもん。「そういうときは『旬のものはどれですか?』って聞くんだよ」って教えられたので。
いい教育だね。
そうそう、網走のね(笑)
ここ最近じゃないですか(笑)この10年以内の話ですね。
小粋なすし屋でね(笑)
さあ、というわけで、今日の質問は長いので、早速いってよろしいですか?
はい。ひもを巻いてから(笑)
声変わりますから、ひも巻くと。
マジで?
歌手とかすごいらしいですよ。
へぇ~。「拙者」っつって?
それ、外郎売りね(笑)歌じゃない。
(笑)
はい、いきましょう。この方、製造業の経営者、45歳の方からご質問いただいております。大久保先生、円道さん、はじめまして。45歳、男性、製造業の2代目おじさんです。父の経営する自動車部品製造の下請け業を15年前に継いで、順調に売上・利益ともに伸ばしています。ここ11年間連続で5,000万円前後の黒字を出し続けています。
すげえな。
リーマン、東日本大震災のときも、各助成金に助けられながらも、赤字には陥らずに切り抜けてきました。
すごいね、へぇ~。
すごいですね。自社の株価が上がりすぎていて株の承継が思うように進んでいないという悩みがあるものの、顧問税理士による特例事業承継税制適用の勧めや、配当をやめて株価を下げる、配当をやめて生まれたキャッシュフローで自社株買いを進めるなどの対策を現在進行形で進めており、こちらはなんとなく希望が見えてきました。今日は顧問税理士にあまり表だって相談できない話題について、ご相談させてください。
えっ、実はいまから?
ここから質問です。
よくかまないで言ったなと思って。「特例事業承継税制適用」って。
ああ、よく言えましたね。
頑張った。
5回ぐらい事前練習(笑)さあ、いきます。
え、ちょっと待って。これは関係ないのね。でも、すごいよね。
すごい経営者ですというの。
あと、この顧問税理士さんも、前回のポンコツと違ってイイ税理士オブザイヤーで(笑)
前回何でしたっけ?
クソ税理士オブザイヤー。
(笑)
これ、もう1個あって、聞いてたらさ、税理士じゃなかったっていう。税理士だと思ってた人っていう。「前の税理士さんはこういう人でした。その前は税理士だと思ってたんですけど、税理士さんじゃなかったんです」って。
詐欺?どういうこと?
名義借りてやってたんじゃない。ニセ税理士オブザイヤーみたいな(笑)
引っ張るわあ(笑)質問いいですか?
はいはい。こっからね。
質問いきたいと思いますね。知人から経営する会社の廃業を考えていると聞かされました。決算書と申告書を見せてもらい財務状況を見てみると、金融機関借入・役員借入は一切なく、資産超過の状態です。30人いた従業員は同業他社にすでに引き取ってもらっており、社長1人だけの会社になっています。減価償却がほぼ終わった工場建屋や構築物が資産としてある以外は現預金が1,000万円ほどあるのみで、ある意味きれいさっぱりした会社です。普通に考えたら、このまま解散して清算してしまえるのだと思うのですが、法人税の申告書の別表7というところに繰越欠損金が7,000万円もあることに目がとまりました。というのも、直近7年ほどで作ってしまった赤字が年間1,000万円くらいのペースで積み上がっていました。それでもバブル期からの8年ほど前までに蓄えてきた内部留保のおかげで、金融機関借入を一度もすることなくこれまでやってこれたので、資産超過の状態を保ったまま従業員の整理まで着地できたということでした。そこで考えたのですが、このような会社の株式をなんとか二束三文で購入し、繰越欠損金の節税効果を価格に反映して高く売却できないでしょうか?
なかなか腹黒おじさんだね。
面白いですね。たとえば7,000万円×法人税の実効税率の約30パーセント、つまり「2,100万円の節税効果があるので、この会社の株式を1,000万円で買いませんか?」みたいなスキームです。銀行や証券会社の人脈から、その会社の法人格を使って事業をやりたい人に売りつけたいのですが……
「売りつけたい」って(笑)
そう書いてあります(笑)こんなことは可能でしょうか?ちなみに、その経営者である知人とはまったくの他人です。この知人は繰越欠損金に価値があるかもしれないことにまったく気づいていません。
これ大丈夫?
こんな悪巧みが成立しないのならば、バッサリとおバカおじさんとして斬り捨てていただいて構いませんので、どうぞご回答のほどよろしくお願いいたします。長文失礼いたしました。
さすが、こんぐらい利益出す人は財務アタマがあるね。
ですし、この質問来ちゃう大久保先生の番組、大丈夫ですか?これ。
ね。
すごいっすね、これ。
すごいよね。
・・・後半へ続く・・・