【大手の作法/015】 箸の持ち方を学べ

ダル投手のつぶやきとは?

「あんなん俺からしたら上手く持ててる」「自分で言うのは変やけど俺は酷い」と自身の箸の持ち方もおかしいと投稿。そのうえで「他人が箸で攻撃してくるわけでもないのに、なんでそんなん叩くんやろ。歩き方、走り方変で叩かれなくない?」と疑問を呈するのです。更に「『お箸の持ち方はこうでないと行儀が悪いから、そんな奴は非難されて当たり前だ』って言い出したん誰なんやろ」「そういう誰かわからん人が提唱したことを何の疑問もなく、それが正しいと思って生き続けてると、本来迷惑かかってないはずの箸の持ち方すら不快になるんじゃないかな?知らんけどな」と。

そして「ちなみに俺の箸の持ち方」と動画をアップしたのです。
彼の“箸の持ち方”には数百ものコメントが寄せられ「日本人として恥ずかしい」「親から教育を受けてなかったんだろうなぁと思ってしまう」「所作としてきれいに見えない」「正しい持ち方で慣れると取りやすく、疲労も少ない」など“否”とする声や「どんな持ち方をしても良いと思う」「正しい箸の持ち方って誰が決めたんだろう?」「人に迷惑かかってないなら良し」「使いにくそうに見えるが、本人が使いやすいならそれでいいのでは」「個性や」など“是”とする声もあり、まさに賛否両論。

ダル投手は「“正しいマナー”なんて価値観は人それぞれなんだから、自分の正しいを大事にすればいい。自分の正しいとは、違うことをする人に批判するなということです」と反応していました。

私も同感ですが、彼ほどの信念と覚悟を持ち合わせていない場合「大手さんとのお付き合いを進めていくうえでは、その会社さんの“箸の持ち方”を探ることが必要」かと思います。
大手で活躍する友人が「会社では余計なことに口出ししない。これは大事なスキルのひとつ」と話していたことを思い出しました。

 


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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