第152回 義務と権利・業務と非業務

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/義務と権利・業務と非業務

最近、何かと世間を騒がせることの多い、回転寿司チェーンの「スシロー」さん。

今回は、炎上、、、

というワケではなく、アルバイトの学生さんによる「1分単位での賃金支払い要求」が話題となっています。

「5分未満の賃金の切り捨てに対して、非常に不満があり、、」とのことで「飲食店ユニオン」と共に訴えたのですが、

こちらの話題については、最近、打合せをする大手人事の方々との会話でも、ちょくちょくあがります。

反応については、様々ですが、

「最近の若い人たちは、『主張』ばかりが上手になっていますよね、、」

「はぁ。。『権利』を主張するなら、しっかりと『義務』を果たしてからにしてほしいですよね。。」

といったご意見が多いように感じます。

人の感覚ですから、別にどうこうと言うワケではありませんが、若手の方々の感覚は、至極真っ当なように感じます。

「残業する人が頑張っている」ように映る感覚と、

「残業する人は仕事ができない人」のように映る感覚。

当たり前ですが、こんな風に、時代は変わっていくのでしょうね。

ところで、

研修の事前課題に、「課題図書」を設定した時、

「これって、業務時間内に読んで良いんですよね??」

と、若手に問われたとしたら、

あなたが人事担当だった場合に、どうお答えになりますか?

「いやいや、会社負担で購入して、3週間前には渡すんだから、通勤時間や休日にでもゆっくり熟読してきてよ」

と、回答する人事が多いようです。

そして、研修では

「これは業務時間内に実施する研修です。『仕事』なんですから、みなさん真剣に集中してくださいね!」

などとアナウンスするのです。

業務時間と非業務時間の「境目」が「あいまいだった世代」と、「はっきりと区別したい世代」。

どちらの言い分が正しいのでしょうか?

上記は、最近、頻繁に問われる出来事です。

「正解」を知りたい方は、高松までお気軽にお声がけくださいませ。

 

著者の他の記事を見る


 

高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

感想・著者への質問はこちらから