このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法:禍を転じて福と為す
3月上旬。ある大企業(A社)の人事部長(Bさん)と話す機会がありました。「働き方改革」における取組みなどの情報共有が目的の場でしたが、A社さんでは10年近く前から「リモートワーク」について毎年毎年議題にあがっては立ち消え、、、ということを繰り返していたようです。
しかし今回のコロナ禍における政府の発言や世論がざわついてきた瞬間。一気にシフトチェンジ。「お国が言うならやりましょう」と話は進んで目標人数のリモートワークが達成できたとのこと。Bさんは「まあ、ウチは国にも影響を与えるような規模ですからお国との連携は大事ですよね」と(誇らしげに)おっしゃっていましたが、このような動きは他のいくつかの大手企業にも見られました。
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