第156回 そうだ。大手、入ろう

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/そうだ。大手、入ろう

「就活生たちのコミュニティー」に、なぜか呼んでいただきました。

どうやら「大手に入社するためのコツやポイント」を教えてほしい、ということなのです。。

ワタクシ、、大手さんどころか、100名を超える組織にて働いた経験もございません。。

が!!

「若い世代の思考」に触れられるのは「楽しそう!」ですので、参加しちゃいました。

「7名の就活生(3回生)」が参加する場でしたが、最近は、「就活コンサルタント」を名乗る方々のセミナーや勉強会に参加しては、仲間内で共有をしているとのこと。

そこでの得た情報を

①大手に入社する「メリット」
②大手に入社する「コツ」
③大手に向いている人の「特徴」

という項目で、教えていただいたのですが、

①大手に入社する「メリット」

・高い報酬と安定性
・成長性・将来性
・充実した福利厚生
・規模の大きなプロジェクトへの関与

②大手に入社する「コツ」

・大量に募集している企業を狙う
・大手が欲しがるスキルを習得する
・大手の関連会社を狙う
・キャリアアドバイザーなど専門家の知見を活用する

③大手に向いている人の「特徴」

・指示通りに的確に仕事をこなすことが好き・得意
・同じことを繰り返し続けることができる
・礼儀正しく、相手を思いやれる

などと伝えてくれるのです。。

①・・・
「いやいや、本当にそう??」

②・・・
「関連会社を狙う??うん。確かに冠はついていますよね。。」

③・・・
「ちょっと、、バカにしすぎておりませぬか。。」

などなど、ツッコミどころが多すぎる情報なのです。。

ましてや、

「専門家の知見を活用する!」などと曰うなんて、、

完全に学生さんから「巻き上げよう」、という魂胆が見えてしまっているように感じます。。

近年。

大手さんでも「若手の離職率が急激に高まっている」などが、「組織課題・経営課題」にも上がってきておりますが、

この程度の理解で入社する方々ばかりなのであれば、「当然の結果」ですよね。。

残念なことに、「大手の歴史・風土・伝統、経験」、それらを紡いできたり、壊してみたり、と。真剣に取り組んでいる人や組織、「大手の実力」を甘くみたり、軽んじている方々が増えたものです。。

まあ、そんな現状であれば、「たかまりにとっては、好都合か!!」と、ほくそ笑んだ機会でした。

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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