【大手の作法/020】 禍を転じて福と為す

人事部長Bさんの心境は?

続いてBさんはこうもおっしゃいました。「世の中が落ち着いたらもとに戻すのが大変ですよ」「彼らはリモートに慣れて甘えちゃってるでしょうから」「しっかり管理しないとマネジメントが大変です」・・・

大規模な会社さんでは、そのように考える方がいらっしゃってもおかしくはないとは思ってはおりました。。が、なかなか驚きました。10年ほど前から検討を重ねてきた働き方改革。今回、一定数の目標を達成することのできたリモートワーク。それを「戻す」ことを考えているのです。「自社の社員は監視していないと仕事をしない甘えたやつだ」と思っているのかもしれませんね。。。と、そのように感じたことをお伝えしましたが、組織人の働き方、企業の在り方、国の在り方も考えさせられる機会と感じます。

コロナによる禍事(まがごと)。禍々しい出来事ではありますが、乗り越えた先には「禍(わざわい)を転じて福となす」社会づくりに貢献したいと強く感じた瞬間でした。


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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