【大手の作法/026】自主規制症候群を開放せよ

リーダーのふたつ目の仕事は?

「 “未来を創ること” であり、リーダーは常に2年、3年と先を見据え情報収集をし、先の成果を作り上げることが大切である」とも。

経営トップや幹部の多くがこのようなメッセージを発します。
一方。現場のリーダーたちの多くは「将来を見越して動くことが大事だ」とは理解していますが「どう動いて良いのか?何から考えたら良いのか?」と悩んでいるのです。

それに対して社長は「悩んでいるリーダーは“本当には考えていない”」と笑って答えていました。

さらに「面白い仕事を作れば、無茶ぶりでも人は動いてくれる」と豪語。
実際にコンビニ加盟店向けの広報誌の内容に社長がダメ出しをし、社長が面白いと思う企画に変えさせたところ、その広報誌は1年後に社内報アワードで表彰されたのだとか。

その際の広報担当のコメントは以下のようなもの。
・社長の発言はまったく予想もしない角度からの指示が多く最初は戸惑うが、あとから腹落ちする。納得できることが多い
・そこまで自由にやって良いのか!と驚くことも少なくない
・私たちが勝手に自主規制をしてきたのかもしれない。。

大手さんの多くに共通することかもしれませんが “現場のリアル” とは「 “勝手に自主規制” をしてしまう社員が存在」することであり、背景には「社員の自ら考える機会を奪っているリーダーが存在」するのだと感じた次第です。。

 


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

感想・著者への質問はこちらから