第237回 値上げ=客離れ?

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/値上げ=客離れ?

 

猛暑が続くこの季節。

夏バテを防ごうとのことで「焼肉にでも行こうか!」と誰かが切り出し、友人たちと地元の街に繰り出しました。

すると、あったはずの焼肉屋さんが見当たりません、、
チラホラ歩いていると、かつてあったはずの焼肉屋さんが2店舗、廃業なさっていました。。

なるほど。

ここ最近、外食業界では、「焼肉店の倒産ペースが加速」しているとの話題をよく耳にしましたが、実際にそうなのかと、実感したのであります。。

「焼肉店」経営事業者の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は2024年6月時点で20件。

これまでに最も多かった2019年の26件を大きく上回りそうな勢いです。

要因としては、電気・ガス代や人件費など「店舗運営コストの負担増」に加え、円安による「食肉価格の高騰」などがあげられていますが、度重なる食品値上げなどの「物価高騰」に嫌気がさしている世間のムードなども気になるのか、「適切な値上げ策」を取り入れられなかった会社が多いように感じます。

一方で、「餃子の王将(王将フードサービス)」は、ここ最近のおよそ2年間で「4度の値上げ」を実行していますが、それでも「28ヶ月連続」「過去最高益を更新中」と好調を継続しています。

「値上げ=客離れ」に繋がらないどころか、「過去最高の業績を更新」しているのは、「人を大切にする企業」のイメージが定着していることもあるのかと。

「餃子の王将」では「値上げした分を賃上げの原資にもする」と宣言しており、実際に2024年の春季労使交渉では、基本給の底上げ(ベースアップ)と定期昇給などを合わせて「平均月額3万9162円の賃上げ」で妥結しています。

これは、労働組合が要求した「2万220円」を大幅に上回り、賃上げ率の「11.5%」「過去最高」とのこと。

このように「人への投資に積極的な会社の姿勢」が、商品そのものの味とともにお客さんに伝わっているのかもしれませんね。

こちらを拝読してくださっている人事部長、経営者さま。

「人への投資相談」がございましたら、「たかまり」までお願いいたします!

 

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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