このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/グラミーからの気づき・学び
某大手さん、「多様性促進プロジェクト」なるmtgでのこと。
「彼女の悲願である『年間最優秀アルバム賞』の獲得!本当に嬉しいです!!」
「『COWBOY CARTER』が名盤であることは論を俟たないですし、カントリー・アルバムとして最高の栄誉を得るところまででも偉業だったのですが、、」
「ぼくらは『とんでもない快挙』を目撃しているんですよっ!」
と、人事部長が興奮気味に語ります。
「『カントリーは白人の音楽』『R&Bは黒人の音楽』という『これまでの常識』が、Beyonceの大活躍によって崩れ去ろうとしているんです」
「そもそもですが、カントリーもブルースも、互いに影響を受け、刺激し合って、『成熟してきた音楽』です」
「それなのに、私も含めた『都合の良い思い込み』こそが『奇妙な勘違い』を生み出していたのかもしれませんよね」
「でも、アートや音楽の世界では、『多様性に富んだ世界観』が成熟を重ねて当たり前として定着しつつあることを、この快挙から感じ取れますよね」
「ぼくらの組織も、成熟を積み重ねていきましょう!」
以上、人事部長によるmtgの冒頭挨拶でしたが、
要するに、、
「第67回グラミー賞」授賞式で、「ビヨンセ」が「年間最優秀アルバム賞」を「初受賞」したこと。
キャリア通算で「35度目のグラミー賞」を獲得し、「史上最多記録を更新」した、というニュースからの気づき、学びの共有だったと思われます。