第57回 工務店のブランド力が上がる「お庭と家のコラボ」

この対談について

庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。

第57回 工務店のブランド力が上がる「お庭と家のコラボ」

安田

庭づくりから外構までやられているdirect nagomiさんですが、工務店さんと提携することになったそうで。どういった経緯で話が進んだんですか?


中島

一条工務店さんというんですが、そこで家の基礎工事をしている知人から紹介いただいて。岐阜県内で年間200棟くらいやっている工務店さんです。

安田

へぇ、この不景気の中ですごいですね。岐阜県の会社さんなんですか?


中島

いえ、本社が静岡にあって、全国でやられています。その中で岐阜県内で提携させていただくことになりました。

安田

ほう、なるほど。ただ中島さんはもともと、下請けでやることにはあまり興味がないと仰ってましたよね。


中島

そうなんです。予算も決まっていて、指示通りに作らなければいけないとなると、どうしてもやりがいが感じられなくて。でも今回のコラボは、私たちが普段やっているような提案型で関わらせてもらえるということで。

安田

ああ、それはおもしろそうですね。工務店さん側から提案型でコラボしようとお声がけがあったんですか?


中島

そうなんです。もちろんある程度工務店さんのルールに則って進めることにはなるんですが、庭づくりに関しては自由に提案してよいということで。

安田

それはいいですね。でも年間200棟の力のあるハウスメーカーさんがコラボしたいと言ってくるなんて、すごいことですよね。


中島

もともと提案力の高い業者を探されていたそうなんです。そういう中でお声がけいただけたのは本当にありがたいですね。新しいお客様と出会う機会も増えそうですし、すごく楽しみです。

安田

いいですねぇ。中島さんと提携することで工務店さんの評判も上がるはずですし、ウィンウィンですよ。


中島

そう思ってもらえるように頑張ります。direct nagomiというブランドが、工務店さんの販売力を強化するお力添えになったらいいなと。

安田

それにしてもその工務店さんは目の付け所が素晴らしいですね。というのも、できるだけ自分たちに利益を残すために、安い下請けを使おうとするハウスメーカーさんが多いと思うんです。でも今回のコラボは「高品質のお庭を提供する」という、クオリティ重視の取り組みですもんね。


中島

ええ、僕自身そこに共感できたことが一番大きいですね。敷地の位置情報なども初期段階で共有してもらえるということなので、提案の幅が広がりそうだなと。

安田

へぇ! それは嬉しいですね。建物をもうちょっとこっちにずらした方が使いやすいですよ、というような提案もできるわけですもんね。


中島

そうなんです。他にも外からの視線を遮る植栽の提案や、駐車場の配置の工夫なども可能ですし。

安田

素晴らしい。家の設計段階からお庭を考えることで、生活の質も向上しますね。ちなみにこれまでにこうした提案型のコラボってあったんですか?


中島

いえ、今回が初めてです。この対談ホームページなどもかなり細かく見ていただけたようで、お声がけいただきました。

安田

それは嬉しいですね~。まさにこういうコラボを増やしてほしいと思いながら対談してきたので。ハウスメーカーさんも単に安く早く家を作るだけではなく、価値のあるものを提供して高く売る時代に来ているということなんでしょうね。

中島

ええ。今回のような大きなハウスメーカーさんがその方向に舵を切ったということが象徴的だと思います。岐阜県内で一番多くの家を建てていると仰ってましたから。

安田

そういうトップのハウスメーカーさんが中島さんの技術を求めている、と。いやぁ、なんだか自分のことのように誇りに感じます(笑)。これを機に中島さんの作る素晴らしい庭がどんどん知られていくといいなぁ。

中島

ありがとうございます。今まで以上にお客様に喜んでいただけるような庭を作っていきたいと思います。

安田

いいですね〜。そのためにも、こういうコラボがもっと増えていくといいですよね。一条工務店さんのように「お庭の力で自社のブランド力を上げたい」と思っている方は、ぜひお問い合わせください。

 


対談している二人

中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役

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高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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