「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第135回 コビトベニエのチュロス、まもなく全国展開!

以前お聞きした冷凍チュロスの販売って、その後順調に進んでいますか?

素晴らしい。これまでは泉大津市の『コビトベニエ』店舗でしか食べることができなかったチュロスが、全国どこでも食べられるようになると。ちなみに現時点で苦労していることはあります?

1つはパッケージ開発です。冷凍してもキレイな状態に保てられるパッケージじゃないといけないので、紙の選定から非常に神経を使います。あとは送料との兼ね合いで箱のサイズにも配慮しなきゃいけない。毎回、箱のメーカーさんとあーでもないこーでもないと言いながらいろいろ試作しています(笑)。

そうですね(笑)。外箱のデザインはマメノキカンパニーの深井が担当してくれています。他にも、箱の中にいれる「チュロスのおいしい召し上がり方」みたいな冊子のデザインも彼女にお願いしていて。コビトベニエの店舗の世界観みたいなものをうまく表現できればなあと思っています。

ええ。今回は通販なので当然送料分の金額が乗ってしまうわけで、それだけお客様からの期待値も上がるわけです。だからご自宅でもお店と同じ味でお召し上がりいただけるように、冊子の内容も充実させる予定です。

個人的に一番難しいのが、食品表示のラベルづくり! 店頭販売じゃないので、商品に使われている材料の成分を書いた成分表のシールを貼らなくちゃいけないんですけど、これがめちゃくちゃ大変で。

でしょ?(笑) ウチが使っているチョコレートのメーカーはどこで、そのメーカーはどこの産地のチョコレートを使っているのか、ってどんどん調べていったら、「チョコに大豆由来の成分が入ってるんだけど!」なんてことになって(笑)。

1商品・ウン万円のレベルです。しかもそれだけ苦労して分析したラベルの表記、法律が代わると表記方法も変わっちゃうらしくて。で、法律の見直しはどうやら毎年のようにあるらしく、それだけでもかなりの経費がかかりますよね。

あぁなるほど。以前から、シール貼付だとパッケージのデザイン的に残念だなあと思っていたんですけど。でもラベルが変わるごとにパッケージの印刷をし直さなきゃいけなくなるから、直接印刷することはあえて避けているんですね。


こんなに大変そうに話していますけど、実際私はそこまで大変じゃなくて(笑)。というのも、先程お話ししたように、パッケージなどのデザインはすべて深井がしてくれていますし、食品表示シールに関しても、直接やってくれているのはコビトベニエの責任者の子で。だから私はそこまで忙しいわけではないです(笑)。

対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















