第154回 友達と一緒に仕事はできるのか?

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第154回 友達と一緒に仕事はできるのか?

安田

今日は「友達と一緒に仕事をする」ことについて深堀りしていきたいと思います。実は私は友達と起業したことがありまして。


中辻

え、そうなんですか! それは初耳です。

安田

そうなんですよ。ただ私くらいの年齢になってくると、やっぱり利害関係のない人の方が、一緒に食事したりしても楽しいなあと思うようになってきましてね(笑)。


中辻

確かに仕事で絡んでいると、結局は仕事の話ばかりになっちゃうかも(笑)。

安田

そうそう。ちなみに中辻さんは友達と一緒に仕事ってできます?


中辻

私は絶対しないですね。

安田

あ、やっぱり(笑)。


中辻

はい(笑)。というのも私、自分で言うのもなんですけど仕事に関しては相当厳しいんですよ。…まあその分、プライベートはユルユルなんですけど(笑)。

安田

あはは(笑)。厳しいって、どれくらい?


中辻

とにかく、2回も3回も同じことを言わされることが大嫌いなんです。例えば何かを指摘する時に、1回目は当然優しく言いますよ? 2回目は「前にも言ったよね」ってなるし、3回目ともなると…

安田

…ブチ切れちゃうわけですね(笑)。


中辻

「こんなん、幼稚園児でもできるで!」くらい厳しく言っちゃいます(笑)。というのもね、私自身、かつては上司から指摘されると「恥ずかしい」「情けない」って悔しくてたまらなくなるタイプで。

安田

ふむふむ。


中辻

だから何か指摘された時、こんな不甲斐ない思いをしたくないから二度と同じことを指摘されんようにしよう、って努力してきたわけです。だからそれを相手にも求めてしまうんですよね。

安田

なるほど。きっとプロとしてのプライドが高いんでしょうね。素晴らしいことだと思いますよ。


中辻

ありがとうございます。でもこれがプライベートだと180度違う(笑)。友達にはかなり優しいと思いますし、甘々です(笑)。以前の対談でもお話ししましたけど、友達相手には見返りなくギブしたいタイプなので。

安田

じゃあ毎回待ち合わせに遅れてくるような友達がいても、怒らない?


中辻

あんまり怒らないかな。むしろ自分も5分、10分遅れて行くように調整しちゃうかも(笑)。

安田

仕事での厳しさは、どこへ?(笑)


中辻

笑。プライベートでのお付き合いって、その人のことが好きかどうかが全てだと思うんですよ。多少相手に悪いところがあったとしても、それ以上の魅力があるからこそ、その人と遊んだり食事に行ったりするわけで。

安田

確かに言われてみればそうですよね。


中辻

でもそういった「プライベートでは許せる友達」でも、仕事の現場で会ったらやっぱり仕事モードで接してしまうと思うんです。

安田

友達関係では全然気にしていなかった「甘さ」が、仕事上では許せなくなっちゃう?


中辻

そうですそうです。で、結果的に友情が壊れてしまうんですよ。…というのも、実は私も一度だけ、友達を体験入社させたことがありまして。

安田

へぇ、そうだったんですか!


中辻

何年も仲良くしていた子だったんですけど、マメノキカンパニーの仕事に興味があるっていうので、1ヶ月ほど一緒に仕事をしたんですけど…ダメでしたね。長年の付き合いがある分、他の社員のように厳しく言うことができなかったんですよ。

安田

あぁ…「友達」だから、ズバッと言えずに言葉を飲み込んじゃったわけですね。


中辻

仰るとおりです。そのせいで業務も全然スムーズに進まないし、私自身もだんだんストレスが溜まってきたので、結局「ごめん、一緒に働くのは無理やわ」って断りました。結果、その友達とは疎遠になっちゃいましたね。

安田

友達との縁が切れちゃったわけですね。じゃあやっぱり中辻さんとしては、友達と仕事仲間は、しっかり線引をしておいた方がいい、と。


中辻

例えばめちゃくちゃ優秀で、仕事でも100%右腕となって活躍してくれる、みたいな友達がいればまた違ってくるのかもしれないですけど。…でもやっぱり友達を仕事の場に持ってくるのは、うまくいかないような気がしますね。

安田

じゃあ逆に、仕事での付き合いがある人が、気づいたら一番の親友になっていた、なんていうのは有り得そうです?


中辻

いや、それも絶対ない。だって私、仕事モードの時は3枚くらい皮を被ってますもん(笑)。

安田

3枚…(笑)。仕事中は、そんなに別人になってるんですね。


中辻

だってプライベートモードの私、めっちゃ適当ですから(笑)。時間にもルーズだし(笑)。

安田

ギャップがすごいなあ(笑)。確かに私も、友達と仕事仲間とは分けた方がいいなという気持ちはあります。一方で、会社経営していると、経営者仲間としか話が合わなくなる…みたいな悩みもあるんですよ。その辺り、中辻さんはどうですか?


中辻

めっちゃわかります。それこそ私は16歳で子どもを産んで以来ずっと社会に出ているので、周りの友達とは歩んできた道がずいぶん違うんですよ。だからこそ友達とは仕事の話はほとんどしないです。

安田

へぇ、そうなんですね。ご友人たちは中辻さんがマメノキカンパニーの役員をやってるってことは知ってるんですか?


中辻

ネットで名前を検索して知ってる子もいますけど、友達も空気を読んであえて聞かないでいてくれてますね。私もプライベートで遊んでいる時まで仕事の話なんてしたくないし(笑)。

安田

なるほど、そこはちゃんとキャラチェンジをして、楽になれる場所を確保しているというわけか(笑)。ということはやっぱり、プライベートと仕事はキッパリ分けておくほうがよさそうですね!

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

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1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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