「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第97回 チラシを出すなら顔写真は必須?

中辻さんの会社ではチラシ作成やLP作成もされていますよね。その中にはセミナー告知などもあると思いますが、そういう場合は何を意識して作られますか?

ああ、確かに。私がよく使う路線バスにも、昔から顔写真入りの広告を出している畳屋さんがあります。顔写真の横に「私が畳を張り替えます」って書いてあって。あれもそういった効果を狙っているんでしょうね。

そういうことです。それに時代的にも「顔を出す」ということがブランディングの必須項目になりつつある気がします。

そこまでは言いませんが(笑)、顔写真を出したほうが単純に反響がよくなるというデータがある以上、私たちはそれを提案し続けると思います。お客様自身も反響UPを望んで私たちにお声がけくださっているんだと思いますし。

そりゃそうですよね。実際、最近はSNSなどで会社のトップが顔を出すことも珍しくなくなりましたしね。とはいえ中小企業の社長さんとかの中には「俺はそういうのは苦手だ」って避ける人も多いじゃないですか。

そうなんですよ! それって裏を返せば「たくさん予算をかけないと反響が得られない」ってことでしょう? それより社長自身のブランディングをしっかりやった方がよほどコスパがいいようにも思うんですけど。

商談中だったり作業中だったりの様子を撮ったものがあれば、広告も作りやすいですね。証明写真みたいな正面で真顔のものじゃなくて、何かをしているところを自然な雰囲気で撮ったものというか。いずれにせよ、その方の「人となり」がわかることが一番重要です。そういう意味ではスマホで撮影した写真でも問題なかったりします。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。