第99回 女性だけの職場で、困っていることはあるのか?

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第99回 女性だけの職場で、困っていることはあるのか?

安田

『マメノキカンパニー』さんって職場に女性しかいらっしゃいませんよね。そのスタンスは今後も変える予定はありませんか?


中辻

ないですね。このままずっと女性だけでやっていこうと思っています。

安田

でも正直なところ、会社に女性だけしかいないことで何か困ることもあるんじゃないですか?


中辻

うーん…ないですね(笑)。めっちゃ快適です(笑)。

安田

あら、そうですか(笑)。一般的に女性が多い職場で困ることの上位に、「力仕事ができる人が少ない」ということがあるようなんですけど、そのあたりはどうですか?


中辻

力仕事とか大工仕事も、意外と私1人でやっちゃってますね(笑)。あ、でもそういえば先日、ついに部下の子も1人で力仕事をやり遂げていたんですよ!

安田

ほう。どんなことをされてたんです?


中辻

『コビトベニエ』もオープンからだいぶ日にちが経って、資材とか食品なんかの荷物がたくさん増えてきたんですよ。だからお店の裏に倉庫を置こうと思って私がホームセンターで調達してきたんですね。

安田

倉庫の設置なんて、普通は業者に頼むと思うんですが…


中辻

だって倉庫の手配から設置まで頼んだらめっちゃコストかかるじゃないですか。だから自分で買ってきて、それをよいしょよいしょとお店の裏に運んだわけです。休みの日にDIYしようかなって。

安田

へぇ〜すごいな(笑)。


中辻

そしたらある日、コビトベニエにいる私の部下の子が「中辻さん、裏の倉庫、組み立てておきました〜」って言ってて!

安田

え、1人で組み立ててたってことですか?!


中辻

そうなんですよ! 彼女はすごく背が小さいのに、自分の2〜3倍も大きな倉庫を、見事に1人で完成させてくれていました(笑)。だから女性しかいない職場は、必然的に女性がなんでもできるようになっていくんだと思います(笑)。

安田

ははぁ…なるほどなぁ。ちなみに逆に100%男性だけの職場って、なかなかうまく成り立たないらしいですよ。細かいところに気づく人が少ないのか、オフィス環境もどんどん悪くなっていって。


中辻

あぁ…男性を侮辱するわけではないですが、トイレとかめっちゃ汚くなりそう…(笑)。

安田

わかります(笑)。逆に女性が多い職場はキレイじゃないですか。どうしてこんなに差が出ちゃうんでしょうね。男性だって綺麗好きな人はいると思うんですけど。


中辻

たぶん「綺麗好き」の割合が、男性と女性で圧倒的に差があるからなんじゃないかな。男性は「多少の汚れは気にならない人」の方が多い気がします。というか、お家でやっていないことは会社でもできないんだと思います。

安田

と言いますと?


中辻

時代が変わってきたとは言え、今でもまだ「家の中のことは女性がやる」という風潮は残っていますよね。だからいわゆる「名も無い家事」のような些末な仕事や、それをやることで場が快適になる仕事なんかに、女性は気づきやすいのかなと。

安田

なるほどなぁ。逆に男性はそういうことをしていない人が多いから、会社でも仕事以外のことに気が向かないと。


中辻

そうそう。あとは女性って、自分がいる空間を美しく保ちたいって考える人が多いと思っていて。だからお家でも職場でも、お花を飾ったりアロマを焚いたりして居心地よくする傾向にあるのかもしれないですね。

安田

ちなみにコミュニケーションの面ではどうですか? 例えば男性だけの職場に女性が入ることで、雰囲気が和らいでコミュニケーションも活発になりますが、逆の場合はどうでしょう?


中辻

これも正直、女性だけの方がコミュニケーションは円滑にいくと思います(笑)。むしろ女性グループの中に男性が1人入ってきても、その男性の方が居心地悪くなってしまうんじゃないかな(笑)。

安田

確かに(笑)。じゃあ中辻さんとしては、女性だけの職場でも何1つ困っていることはない、と。なるほど、よくわかりました(笑)。

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

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1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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