「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第92回 集客のプロが教える「集客の成果を出せる会社」の見分け方

そうですね。ウチもその1つですし。

あ、ダメなんですね(笑)。でも中辻さんもスタッフさんのことを信じていらっしゃるじゃないですか。

うまく捨てるわけではないです(笑)。ですが、真面目で結果も出してくれていた人が実は定期的にチラシを捨てていたという不正が過去にありまして…。基本的にはいつも反響がいいから、たまに反響が悪くても「今回たまたまチラシが悪かったんかな」とか「時期が悪かっただけかもしれない」というように思ってしまうんですよね。

そうなんですよ。そこでGPSが重要になるんです。スタッフさんの移動軌跡が客観的なデータとして残るので、感情論にはならないんですよ。

うちの会社は、そういうことを言う人は最初から採用しないですね。GPSを嫌がる人こそ、やましいことがある可能性が高いわけで。逆に言えば、真面目に取り組んでくれる人ほど「GPSがあってよかった」って言いますよ。その方が自分の頑張りが会社に伝わるわけですから。GPSはスタッフさんの頑張りを確認するための大切なツールでもあります。

それが一番難しいかも…。ただこちら側が求めているコンバージョン指数といったことを細かく聞いてくる会社であれば信頼できるかなと思います。きっと同じような事例を何回も経験したことがあるんやろうなと。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。