第84回 日本人が100メートル10秒を切る日

この対談について

「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。

第84回 日本人が100メートル10秒を切る日

安田

前回に続き今回もスポーツの話なんですが、日本の高校生が100メートルを10秒で走ったっていうニュース、ご存知ですか?


西崎

ああ、知ってます。桐生くんじゃなくて、また新しい子ですよね。

安田

そうそう。桐生くんはもうだいぶ前の話で、今回はまた新しい高校生が10秒台を出した。しかもつい最近また記録が更新されたらしいですよ。なんでも88年ぶりの快挙とか。


西崎

いや~、すごいですよね。

安田

もともと「人類は100メートルで10秒を切れない」って言われてたんですよ。でもカール・ルイス1984年に初めて10秒を切ると、一気に9秒台が当たり前になった。ただ、やっぱり短距離って黒人選手が圧倒的に多くて、身体能力や体の作りの差がそのまま結果に出る種目ですし、日本人には無理だろうって言われてたわけです。


西崎

それが今や、日本の高校生が10秒を切るかもしれないっていう時代になったと。

安田

そうなんですよ。びっくりですよね。この変化はどういう理屈なんだと思います?


西崎

食事や体格の変化、フィジカルの向上、みたいな部分はもちろんあると思うんですが、僕は意外とYouTubeの影響が大きいんじゃないかと。僕はバスケットが好きでよく動画を見ているんですが、日本のレベルがどんどん上がっていて。

安田

ああ、すごく面白い視点です。つまり情報へのアクセスですよね。昔と比べて、世界トップレベルの情報に簡単に触れられるようになった。


西崎

そうそう。僕が子どものころ、例えばNBAのプレーを見たかったら、レンタルビデオ屋さんに行って数少ないビデオを借りて観るしかなかった。でも今は家でスマホを開けば、NBAのトッププレーヤーの練習や試合がいつでも見られる。これはすごく大きな差だと思うんです。

安田

確かに。実際最近どのスポーツでも世界レベルの日本人選手が出てきていますもんね。女子ゴルフでも日本人選手が全英オープンで優勝しましたし。


西崎

そうなんですよ。情報へのアクセスが簡単になったことで、全体的なレベルの底上げが起こってるんだと思うんです。そこにきて今回のようなニュースがまたガンガンネットで流れる。その結果、「日本人でも10秒を切れる!」って信じられるようになって、自分も努力しようと思えるじゃないですか。

安田

「絶対無理」と思ってたら、人間って頑張れないですもんね。そうか、それで言うと昔は漫画の影響が大きかったじゃないですか。『巨人の星』とか『キャプテン翼』と『スラムダンク』とか。


西崎

そうですよね。僕もまさに『スラムダンク』観てバスケやってた世代です(笑)。

安田

それが今はYouTubeから入ってスポーツを始める子も多いんでしょうね。


西崎

そうですね。今の子どもたちは漫画よりそういう動画サイトの影響を受けることのほうが多そうですよね。

安田

そう考えると、100メートルやバスケなどの分野でも大谷翔平みたいな選手が生まれていくのかもしれませんね。でもバスケなんかはやっぱり身長がものを言う世界だから難しいのか。


西崎

いえいえ、今は日本でも2メートルを超えるバスケ選手って普通にいますよ。

安田

えっ、日本人で?


西崎

全然います。ただ最近はバスケのプレースタイルも変わってきていて、昔みたいに背の高い選手がインサイドを支配する形じゃなくて、アウトサイド、つまりスリーポイント重視のバスケになってきているんです。そういう変化もあるんですよね。

安田

へえ~、面白いですね。それにしても、さすがお好きなだけあって詳しいですね。


西崎

見ていてワクワクするんですよ。今のバスケのレベルは本当に高くて、ドリブルの扱い方も戦術も、僕がやっていた頃とは全然違う。やっぱりトッププレーヤーの映像を小さい頃から見られるのは大きいですよね。

安田

なるほどなぁ。そういう姿を目の前で見守れるのはすごく楽しそうです。私の息子も何かやってくれるといいんですけど(笑)。

 

 


対談している二人

西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社
代表取締役 最高経営責任者

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1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数20万人とSNSでの発信も積極的に展開している。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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