vol.119【『宇宙蝶』|還暦を過ぎてこれからの人生は神様のプレゼントとして生きる和美人Aさんの場合】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

『宇宙蝶|還暦を過ぎてこれからの人生は神様のプレゼントとして生きる和美人Aさんの場合』

 

着物をスラリと着こなした大人の女性が指定された席の隣に座っている‥‥。
それが、Aさんとの最初の出会いでした。ある交流会でのことです。50人近くの人が集まる中、何人か着物をきている人はいましたが、Aさんの美しさは、着物だけではありませんでした。

隣に座るときに交わした会釈、物腰の美しさにも目を惹かれました。

さらに、話をする中で、すでに還暦を越していると聞いて、驚きました。この美しさはどこから来るのだろう?

ふと、「自己を完成させようとする衝動は人間の本質」という言葉が頭をよぎりました。

ベストセラー、『嫌われる勇気』で有名になったアドラーの言葉です。
彼は、フロイト、ユングに並んで心理学の3大巨匠と呼ばれています。アドラーの業績で、名前は残っていないものが多いのですが、現代心理学の様々な部分に広範囲に影響を与えています。例えば、今は当たり前になっている<劣等感>を提唱したのはアドラーでした。

その後、話すうちに、「セミオーダーをお願いします」と言われて、Aさんにとっても印象的な出会いであったことが伝わってきました。

「まず、フワッとした綺麗な色使いに惹かれました。お話ししていて、その人の感性に合わせて描いてくださるとのこと‥‥。観るといつも自分を振り返る事ができると思いました。
セッションで、新しいことを始めるための励ましを得たいと思っています。そして、描いていただく絵画には、情熱と癒しを表現いただきたいです」

セッションでAさんの美しさの秘密は、私が直観したものとほぼ同じであったことがわかりました。

年齢を経る中で、心の探求をし続けて、さらに、今は、自分の体験を人に分け与えるために一層学びを深めようとしているのです。

まさに、【自己を完成させようとする衝動】に従って生きてきたし、これからも生きていこうという想いが伝わってきました。

「母子家庭で育ったせいか、潜在的に子ども時代の記憶に縛られ、なかなか自由になる事ができずにいました。

自由な心になりたい、と、色々と学んでいく中で、数秘を知ってやっと心が解放されたので、同じように悩んでいる女性が前に進むためのお手伝いがしたいと考えています。自分の人生で1番大事なことを成し終えたあとは、これからの人生は神様からのプレゼントだと思って、誰かを笑顔にする仕事がしたいと思っています。

今まで何度も新しいことをやっては学びを深めてきました。だから、きっと今回もできるし、新しいことをやり切ろう、と思っています。でも、同時に、新しいことに取り組むのは、何度やっても最初は不安なものです。歳を経てきたからこそ、それもわかってるので、不安を癒し、自分の情熱を確認できるオーダー絵画が欲しいと思っています。

よろしくお願いします」

セミオーダーでのセッションは、ズームでおこないます。
Aさんとのズームセッションでの背景になっていた花の絵が、不思議とAさんの言葉と重なりました。

そして、セッションの後に、花の絵とともに、とイメージしたら自然に光の先に飛んでいくような蝶の絵が生まれてきました。

Aさんが、先のステージへと進む象徴でもあります。優しさと強さがある作品です。

蝶の絵になります、と連絡すると、返事が届きました。

「わあ、素敵です。地球を見ている宇宙蝶みたいです。そう、やたら「脱皮」の文字が入ってきていたので嬉しいです。楽しみにしています」
実は、宇宙蝶という言葉が、まさにぴったりの絵でした。
不思議なことに、オーダーを描いている間、クライアントとシンクロがよくあります。

本来、誰でも持っている能力を解放して自分とは誰かを再認識し、思考と感性の枠を広げられます。そして、不確実な時代に感性と創造的個性を生かして、人生を切り拓くチカラを発揮できます。

 

今回完成した作品 ≫『宇宙蝶』

 

著者他の記事見る


 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

>>著者へのお問合せはこちら

感想・著者への質問はこちらから