本日の斬り口:そもそもの始まりは?
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拙者、お誕生日が
花祭りなので、
人間界の祖母から
お釈迦さまと
同じ誕生日なんだよー。
ありがたいねー。
と繰り返し言われ、
お釈迦さまを
自分の兄貴分のように
感じながら
幼少期を過ごした。
祖母はお釈迦さまというか
仏教に関わる話を
いくつかしてくれた。
印象的な話に
極楽のお箸
の話がある。
美味しそうなお料理を
取り囲んで、
円になって座っている。
1人ずつ、ながーいお箸が
渡されている。
地獄では、
自分のながーい箸を使って
我先に
食べようとする。
箸がながいので
それらがぶつかり合ったり
ひっかかったりして
料理はすべて
散らかってしまう。
結局、誰1人として
食べることができない。
極楽では、
ながーい箸を使って
目の前に座っているいる他人に
食べさせてあげるので
みんなが食べれて
にこにこ幸せだ。
これが地獄と極楽の
違いだよ。
って話。
同じ環境でも
考え方が違うと
結果も異なる。
世界は
捉え方次第で
そこに起こる
現象が変化
する。
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で、空(くう)だ。
空(くう)という言葉を
拙者が知ったのは、
般若心経
を覚えた時だ。
262文字の
とても短いお経。
そこに、とっても
有名なフレーズ、
色即是空
空即是色
がある。
言葉は知っていても
その意味を
わかった!
となかなか
言い切れないのでは
ないだろうか。
一時期、
ラップ風現代語訳
が出回ってた
ことがあるくらい
なので、
これを
理解したい
思いを強く
持っている人は
少なくないだろう。
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拙者、実は
小学生のときに
禅寺で
修行したことがある。
毎朝、朝のお勤めに
般若心経を唱えるので
自然に覚えてしまった。
がっ、その意味は
まったく
わかってなかった。
ある晩、生米を持って
山道を歩き続ける
過酷な修行をした
お坊さんから
体験談を聞く
機会があった。
その話を聞いた時に、
空(くう)
に近づいた
気がした。
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それは、
こんな話だ。
すこしずつ
歩く。
ただ歩くんです。
生米を
すこしずつ
食べ
水を
すこしずつ
飲み
歩き続ける。
足の裏の皮がむけ
1歩がつらい。
でも歩き続ける。
夜は、
木の幹に
身体をあずけて
休む。
野宿です。
自分しかいない。
たったひとり。
なぜ、こんなことを
始めたのか。
歩き続けて
何になるのか。
さみしい
つらい
むなしい
と、歩いていたのです。
もう、どうしようもない
なんといっていいかもわからない
孤独感に自分がまるごと
のみこまれそうになった
夜がありました。
もうだめだと。
あきらめよう。
そのとき、
かすかな、
気配を
自分の胸に
感じました。
とても小さい
その気配を
そっと手に
移してみると
それは
小さな1匹の
アリでした。
そのアリを
みたとき
わたしは
声をあげて
泣いてしまいました。
ひとりではなかった
わたしは
ひとりではなかったのだと。
わたしを孤独にしていたのは
わたし自身の
観念にすぎない。
わたしの命も
アリの命も
草木も
風も
すべて
ただ
そこにあるだけ。
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ってことで
空(くう)とは無と混同されがちだが、
無とはまったく異なる。
空(くう)とは
すべてがただある
でござる。
拙者、空(くう)腹は耐えられないので修行はしないでござるよ!
パンダ侍のプロフィール
あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。
育ての先生の
気まぐれから、
こやつは笹薮から
世間に出してみよう
ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。
ある日、笹かまを食べ、
こ、これは笹ではない
と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、
本質を見定めよ。
と天啓をうける。
それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。
腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、
侍だったんですねー。
と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。
食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。
株式会社つくるひと 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント