其の四十伍 コーヒーってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:世の中の流れはどっち?
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コーヒー。。。

2019年までの
拙者は、コーヒーが
まったくもって
大っ嫌いだった。

○タバなどの
コーヒーの香りが
漂ってくる場所を
通過するときは、
息をとめて
転がりながら
加速して移動した。

世を忍ぶ仮の姿で
会議に出席するとき、
自動的にコーヒーが
出てくる。

そのたびに、
隣り合わせた人に
苦手なので、といって
飲んでもらった。

それを繰り返していると

パンダ侍さんは
お茶にしてあげて

と心遣いをいただくようになる。
ありがたき幸せでござる。

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竹やぶを転がり
回っていた幼少時代、
銭湯に行くときがあった。

湯上りに飲んでいたのは

いちご牛乳

だった。
一度、世を忍ぶ仮の父が

コーヒー牛乳

を買ってしまい、
ちびちびなめて
みたが、ぐえっーって
代物で、父の目を盗んで
流しに捨て、
喉が渇いたまま
眠りにつくという
コーヒーだけに
苦々しい思い出でござる。

しかし、2020年、
なぜか年明けから

コーヒーを飲んでみよ

というお告げをいただき
自家焙煎の豆を買い、
ドリップコーヒーを
1日1杯飲むようになった。
なんのきっかけも
決意もなく、
自然に飲んでいる。

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コーヒーを
なぜ、飲むように
なったのだろうか。

コーヒーは

カフェイン

を含んでいるので
眠気を飛ばしたいときに
飲む人が多い。

眠気を飛ばす。
それはつまり

覚醒

でござる。
いま世の中は
覚醒に向かっているため
拙者はその流れと
同調して
コーヒーを飲むように
なったのだろうか。

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昨今、流行した
映画にもなった戯曲に

コーヒーが冷めないうちに

がある。
なぜ、コーヒーなのか。

ある喫茶店の
ある席に座ると
そこに座って
コーヒーが
冷めるまでの時間、

時空を超えて

自分の行きたい
時間、場所に行ける。

文字面だけだと

覚醒

である。
○○○仙人は
自由自在に
自分の居場所を
変えられるし、
同時に複数の場所に
存在することもできる。

マルセル・プルーストは
紅茶にひたした
マドレーヌの味覚で
幼い頃の記憶を
思い出すが、
もし、紅茶じゃなくて
コーヒーだったら、
時空間を超えて
記憶するその場を
もう一度
訪れることが
できたかもしれない。

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歴史のいろいろな
嗜好品が
そうであるように、
コーヒーも初めは

特権階級

の人たちの
嗜む飲料であり、

でもあった。
いまや、多くの人が
日常的にコーヒーを
飲むので

2030年問題

というヤツが
待ち構えている
と言われている。
コーヒーの実の収穫が
減っていくのに、
需要は大きくなるばかり。

となると、
いまや、日本では
コンビニもカフェ化するほど
当たり前のように
コーヒーを飲めるが、

未来少年コナンに
描かれたように
天然のコーヒーは

ごく限られた人のみ

が嗜み、闇ルートで

覚醒飲料

として取引される
かもしれないでござるね。
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ってことで
コーヒーとは、いつでもどこでも飲めるよねを超えて

コーヒーとは

人間が何を判断し、行動するのかを伝える存在のひとつ

でござる。

拙者、自分で淹れるコーヒーが一番安心でござるよ。

 


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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