其の八十四 水ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:変えられないものは?  
ーーーー

水。

とうとう水の
そもそもを斬る日が
やってきたでござる。

拙者、素朴な疑問を
抱きがちな
生き物なのでござるが、

水って何?

も、幼き頃より
疑問に思い続けている。

そんな拙者と
愉快な仲間たちは、

水の旅

を3年前にした。

水に触れ、
水を飲み、
水のことを学ぶ旅だ。

ーーーー
その旅で得たことから
1つだけ、
共有しようと思う。

というと、
読者の方々は
一体、何を
まっさきに
イメージするだろうか。

コップや
ペットボトルに
入っている水。

トイレで流す水。

風呂の湯船の水。

川や海の水。

雨の水。

いろいろな水が
想像されるだろう。

ーーーー
地球は、

水の惑星

と言われている。
なぜ、水の惑星と
言われるのか。

水の量だけでみたら、
地球全体の質量の

0,023%

しかない。
だけど、この
水の存在が
地球の

らしさ

である。
地球上に生息する
生物で、水が
関係しないものは
いない。

水を飲む、
水中に住む。
といったことだけでなく、

大気

も水だ。

たとえば
わたしたち
人類の生活で、
大気から水分が
失われたら、
誰ひとりとして
生きていることはできない。

わたしたちは
実は、水の中で
生きている。

ーーーー
わたしたちを生かす、
命そのものと
言っても
過言ではない水。

この水について
面白いことを知った。

某水源地から
湧き出る水を
十数年に渡り
毎日、計測している
研究機関がある。

その研究機関に
水を届けるために、
かかりつけの担当者が
2名いる。
ここで仮に、
Aさん、Bさんとしよう。

彼らは毎日
担当シフトを組んで
対応する。

研究機関に
届けられた水を
分析すると、

今日はAさんが
汲んでくれた。

昨日はBさん。

と、誰が
その水を
充填したかが
わかるのだ。

ーーーー
水は、

関係性の中で
変容する

のでござる。
これは

水はすべてと繋がっている

ことでもあると
研究機関の先生が
おっしゃっていた。

わたしたちが

自分

と思っている情報は
自分以外の

水と共振

して自分でないところで
自分として存在している。

自分が
さまざまな
関係性の中で
無限に広がっていく。

自分とは
どこまでも
自分あるようでいて、
自分でないものにも
含まれていく。

そして、自分でなかったものが
自分の中で形成され
それも自分になっていく。

自他の境目

とはきっちりした
壁のような
線引きできることではなく、

ゆるく変容

を続けるものなのである。

水は変容し続けながら
植物、動物、鉱物を
行き来し、
すべてとつながっている。

ーーーー
ってことで
水とは、経済を支える資源ではない。

水とは

命の繋がり

でござる。

拙者、水の不思議に夢中でござるよ。

 

著者の他の記事を見る


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

感想・著者への質問はこちらから