其の九十伍 デジタルってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:本当にそう?
ーーーー

デジタル。

デジタルは、

0か1

で、処理する。

なんとなく1
どちらかといえば0

などは
存在しない。

階段の1ステップが
カクンと、

上がるか、下がる。

のカクカクの
情報でござる。

カクカク情報である、
デジタル処理によって、
いま、拙者が
向き合っている
パソコン画面も
成り立っている。

デジタルは

無駄な情報

を省き、
計算速度を上げ、
拙者たちに
世界を展開して
くれている。

ーーーー
デジタルは、
そこには無い物体を

確かにここにある

という触感と
実感を生み出す
ことができる。

拙者も、
いろんな器具を
身につけて、

が置いていない
空間の
バーチャルな壺を
触った気になったことが
あるでござる。

確かに、

は感じられたが、
温度や、
焼き物の表面を
触った時の、
なんともいえない
感覚はなかった。

ーーーー
壺ではなく、

壺をつくる

ことは、
デジタルには
再現することが
できない。

職人の手作業は
そのときの土や
水や湿度や温度、
微妙な違いを
察知して、
自然に調整する。

同じ条件下で
物をつくる
ことはありえない。

刻々と変容する
環境を
感じとっているのだ。

デジタルは
こうした

前提が確定できない

ことは
不得意だ。

カクカクデジタルと

あわい

とか

あんばい

はそぐわないのだ。

ーーーー
そういう

カクカク

したものやことに
囲まれて、
拙者たちは
生活している。

拙者たちは、

カクカク化

が進んでいる。
人間関係においても

あわい

あいまいさ

を嫌い、
なんでもかんでも

白黒はっきり
つけようと
躍起になる。

一度、失敗した人を
許さない。
受け入れない。

といった傾向が
強まっているのも、

デジタル接触が
リアル接触を
上回っているからでは
ないだろうか。

デジタルは
拙者たちの
生活を便利にし、
そして、
つまらないものにも
している。

ーーーー
ってことで
デジタルとは、情報革命の一旦を担っているだけではない。

デジタルとは

「あわい」を切り捨てる生き方

でござる。

拙者、ノートに手書きが一番好きでござるよ。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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