イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口：逆さまにする　
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遊拙者の世を忍ぶ
仮の父親は

単独登頂

が趣味で
若かりしころは
冬の日本アルプスを
登っていたでござる。

拙者が、竹藪を
でんぐり返ししてた頃から
登山に連れて行ってくれた。

竹藪を出て、
橋の欄干を
スキップして
この社会に
出てきた拙者は、

幼少の頃を
思い出しながら
ときどき
同じ山を登る。

幼少のときは、
気の根っこが
うねうねする
登山道が、

石が敷き詰められ
舗装されていたり、

小川が流れていて
足を洗うのが
気持ちよかった
せせらぎが
枯れて無くなってたりする。

そういう場を
見つけるたびに
ぐぐっと
胸が掴まれるように
痛む。

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◯葉県と縁があり、
幼少の頃から
何度も訪れている
地域がある。

そこの景色は、
低い山と田んぼが
隣り合っていて
スーッとひんやり
した風が吹き抜け
夏でも、心地よい
気分になった。

そして、
山の湧き水で
育つお米は
とても美味しい。

と、思っていたら、
山が削られはじめた。

山の持ち主が
土砂を売るからだ。

削られた山は
更地になり、
草が生えないよう
薬品が施され、
ソーラーパネルが
畑のように
設置される。

そして、
湧き水は枯れる。

土砂を売った
持ち主は、
お金を得て、
周囲の水を
枯れさせた。

でも、

自分の持ち物を
どうしようと勝手だろ

ってことなのでござる。

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自然農法を提唱した
福岡正信さんは、

雨は下から降ってくる

と話した。
拙者たちは
雨は空から降ってくると
思っているが、

違うのだ

と言う。

水は、地下深くから
上ってくる。
山の高さが水を
地下から呼び、
植物がそれを蒸散させる。

大きな循環システム。
雨は地下深くから
上がってきている水であり、

水は、氷、水、水蒸気と
その姿を変えながら
地球を循環している。

山がなくなくなるのは

水が閉じ込められる

ことと同義語でござる。

呼吸でいえば、
吸う、吐くの
リズムがなくなり、
吐き出すことが
できないことになる。

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拙者たちは、

感性の更新

の時期にきている。

損得勘定
根本解決に至らない
目先の解決

ありもしない
未来技術への
責任転嫁

などは
ばっさり更新して、
世界を観るときが
きている。

山がそこにあるのは、
土砂として
売られるためではない。
地球システムの一環でござる。

人間が生み出したものではない。
ごっそりなくなったら、
取り戻すこともできない。

それをお金に換える。
それが拙者たちの
感性の更新前の姿でござる。

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ってことで
山とは、資源ではない。

山とは

地球循環システムの一員

でござる。

拙者、山の小さなせせらぎの音が大好きでござるよ。

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