イノベーションカードが知らせる
拙者、世を忍ぶ小学生だった頃、
市販のカレールーを使わずに
小麦を炒めてカレーペーストから
カレーをつくる
というキャンプ的なものに
参加したことがあるでござる。
みんなでワイワイ作り
コトコト煮込む間
体操したり、
ボール遊びしたりする。
拙者は、パンダ侍ゆえ、
体操もボール遊びもなじめず
カレーを煮込んでいる場所から
つかず離れずふらふらしていた。
煮込みの場所に
近づきすぎると
遊んでいらっしゃい
と大人どもに
強制されるし、
離れすぎると
カレーの様子がわからない。
その絶妙な距離感を
探りながら、
ふらついていた。
拙者は侍、そう
絶妙に気配を悟られない
プロでござる。
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で、大人が
大鍋を大きなお玉で
かき回し、味見をした。
まっずいっ。
まっずいよ、どーする?
と調理サポートの
大人たちが
大鍋に集まってくる。
えっ、どれ?
まっずっ。
まずいねー。
これは。。。
とそれぞれが
いかにそのカレーが
まずいか
を率直に表現しまくっている。
もう、あれの出番じゃない?
しょうがないよ。
と言い、市販のカレールーを
大量に加えはじめた。
拙者は、淡々と目撃し
誰に語ることなく、
黙々とそのカレーを食べ
帰宅したでござる。
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この世の中に
まっずいカレー
は存在しては
いけないのでござる。
カレーライス
とは、給食にしても
家庭でも、レストランでも
サービスエリアでも
どこでだって、いつだって
そこそこおいしい
のでござる。
この
そこそこおいしい
が崩壊することは
絶対に何が何でも
許されない。
そのためだったら
本末転倒の
ごまかし
をしたって
許される。
それがカレーライス。
そして、このことは
いまの社会に似ている。
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ってことで
カレーライスとは、メニューカテゴリのことではない。
常にそこそこおいしくあらねばならない存在
でござる。
拙者、自分のつくる生姜たっぷり大根カレーが一番好きでござるよ。
パンダ侍のプロフィール
あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。
育ての先生の
気まぐれから、
こやつは笹薮から
世間に出してみよう
ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。
ある日、笹かまを食べ、
こ、これは笹ではない
と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、
本質を見定めよ。
と天啓をうける。
それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。
腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、
侍だったんですねー。
と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。
食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。
ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント