100人いれば100通りのビジネス|二人目 センパイ先生と対談シリーズ

センパイ先生 プロフィール

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五十六謀星もっちぃ
大学進学のために上京。老舗占い館にて占い師デビュー。
一瞬の迷いの後、安定の誘惑を振り捨てて、就職をせずに占いの道に専念。電話占い師として活動開始。
電話占い新人採用試験の審査員を担当、著書『はじめよう電話占い師』を刊行するなど、以後、講師としても多方面に活動。

100人いれば100通りのビジネス

– – – 目次 – – –


安田
安田
「五十六謀星もっちぃ」という名前なんですけど。

もっちぃ
もっちぃ
はい。
安田
安田
不思議な名前ですよね。

もっちぃ
もっちぃ
そうですか(笑)
安田
安田

デビューした頃からこの名前なんですか?

もっちぃ
もっちぃ
最初はただの「もっちぃ」だったんです。
安田
安田
なぜ「もっちぃ」なんですか?

もっちぃ
もっちぃ

高校生のときから「もっちぃ」と呼ばれてまして。

安田
安田

なるほど。「ぃ」が小さいのはなぜですか?

もっちぃ
もっちぃ

それは、そのほうがかわいいからです(笑)

安田
安田
いつもメールを打つとき大変なんです。「ぃ」を小さくするのが。

もっちぃ
もっちぃ

恐れ入ります(笑)

安田
安田

「五十六謀星」はいつ出てきたんですか?

もっちぃ
もっちぃ

始めて半年ぐらいの頃です。クラブイベントに出ていたとき、名前にもう少し迫力が欲しいなと思ったのと、数字を入れたらかっこいいかなって。

安田
安田

ちなみに、どんなジャンルの占いなんですか。

もっちぃ
もっちぃ
主にタロット占い。あとは占星術ですね。
安田
安田

スクールでは、会社を離れて食べていくには、「自分の商品」と「お客さん」が大事だと教えてまして。つまり商品と買ってくれる人さえいれば商売は成り立つと。

もっちぃ
もっちぃ

はい。その通りだと思います。

安田
安田
もっちぃさんの「商品はなにか」「お客さんは誰か」ってところを聞きたいんですけど。

もっちぃ
もっちぃ

今の私のメインの商品は「占いを教える講師」ですね。

安田
安田

占いのやり方を教えるってことですか?

もっちぃ
もっちぃ
それも教えるんですが、特にお客様とのコミュニケーションのとり方です。
安田
安田

具体的にはどんな?

もっちぃ
もっちぃ
お客さんに喜んでもらえる「総合的な占いサービスの組み立て方」ですね。
安田
安田

つまりビジネスモデルの組み立て方ですか。

もっちぃ
もっちぃ

そうです。占いでビジネスを成立させる方法を教えてます。


占いは断定しているだけなのか?何が欲しくて占いに来る?

安田
安田

すごく意地悪な質問なんですけど。そもそも占いって当たるんでしょうか?

もっちぃ
もっちぃ
けっこう当たるんですよ、これが。
安田
安田
ホントですか?じつは昔「行列ができる占い師の境目」というコラムを書いたことがありまして。「本当に当たるんだったら占い師なんてやらないだろう」という予想で。

もっちぃ
もっちぃ
(笑)
安田
安田
行列ができる占い師は「断言できる占い師である」みたいな結論なんですけど。決めかねていることを決めてあげるとか。どう思いますか。

もっちぃ
もっちぃ
そのコラム拝読いたしました。
安田
安田

なんと(笑)

もっちぃ
もっちぃ

一理あると思う部分もありました。たしかにお客さんが「言ってほしい」と思っていることを言い当てるのも、大事なことなんです。

安田
安田
ですよね。

もっちぃ
もっちぃ

ただ、それだけじゃない時もあって。お客さんが思っている以上に価値がある情報を提供できたほうが喜ばれます。

安田
安田

「もっとこうしたほうがいいよ」みたいな。

もっちぃ
もっちぃ

そうです。ただ背中を押すだけではビジネスとして続かないです。

安田
安田
なるほど。そういう「占いビジネスのノウハウ」を教えてるわけですね。

もっちぃ
もっちぃ
はい。ここ1、2年は教える仕事が多いです。
安田
安田
どうして教える方に行こうと思ったんですか。
もっちぃ
もっちぃ

たまたまですね。本を書かせていただくチャンスがあって。「電話占い師」という働き方があるんですが、その入門書を書いたんです。

安田
安田
電話占い師の入門書?
もっちぃ
もっちぃ
はい。そしたら「占い師になりたい」という方から連絡をいただくようになって。「教室はやっていないのか?」「教えていないのか?」と言われるうちに、だんだん。
安田
安田

教えるようになっていったと。

もっちぃ
もっちぃ
もともと凝り性で、お客さんに対する接し方も、いろいろ工夫して考えてきたものがあって。「じゃあ、これを教えようか」って感じで。
安田
安田
自分で占いをするよりも楽しくなっていったと。

もっちぃ
もっちぃ

占いも面白いんですけど、教えることが楽しくなって。この2年ぐらいそれをやっている感じです。


占い師に教えていること

安田
安田

本のタイトルは『始めよう電話占い師〜1日2時間で月10万円』ですよね。

もっちぃ
もっちぃ
そうです。
安田
安田

2時間で10万円稼げるわけじゃないですよね。

もっちぃ
もっちぃ
違います(笑)
安田
安田
1日2時間だけ仕事すれば「月に10万は稼げるよ」ってことですね。

もっちぃ
もっちぃ
そうです。
安田
安田

副業としては理想的ですね。しかも電話だけで。

もっちぃ
もっちぃ

在宅で夜にできる仕事ですし。

安田
安田
なぜオンラインじゃなく電話なんですか。

もっちぃ
もっちぃ
そもそも電話占いというサービスが10年ぐらい前からあって。今でも流行ってるんですよ。
安田
安田
へえ!そうなんですね。オンラインより電話で相談したい人がいるってことですね。
もっちぃ
もっちぃ
そうなんです。オンラインサイトで申し込みをして、オンラインサイトのシステムで電話が転送されて、最終的に電話で話すという仕組みです。
安田
安田

電話占いで食べていくコツって、たとえばどんなことですか?

もっちぃ
もっちぃ
とことんコミュニケーションが重要でして。占い師って、見えたこと、当たったことを、すべて言いたくなっちゃうんですよ。
安田
安田
言ったらダメなんですか?

もっちぃ
もっちぃ
それを言えばお客さんが喜ぶとは限らないので。
安田
安田

へぇ~

もっちぃ
もっちぃ
極端な話「明日あなた死にますから、なにをやっても無駄ですよ」と言われて喜ぶ人なんか、いないじゃないですか。
安田
安田

いませんね(笑)

もっちぃ
もっちぃ

その延長線に「それを言われても喜ばないじゃん」という答えがたくさんあるんですよ。

安田
安田
へぇ~
もっちぃ
もっちぃ
そういうものを取捨選択して、お客さんが幸せになるには「どの情報をどんなふうに伝えればいいのか」を考える。これがいちばん大事ということです。
安田
安田

ということは、お客さんは幸せになりたくて占いを聞きに来るわけですか。

もっちぃ
もっちぃ
もちろんです。未来を知るというのは、幸せになるためのひとつのツールなので。
安田
安田
幸せになるヒントが知りたいということなんですね。
もっちぃ
もっちぃ
そうです。
安田
安田
集客はどうするんですか?
もっちぃ
もっちぃ

電話占いは元々たくさん広告が出されてまして。広告を出している会社の下請けみたいな形でやります。

安田
安田

その会社と折半とか?

もっちぃ
もっちぃ

いや、もうちょっと厳しいですね。広告費とか通話料とか、いろんなものがかかるので。

安田
安田

そんなので稼げるんですか。

もっちぃ
もっちぃ

1分あたり60円ぐらいもらえるので。電話で話をする仕事で1時間3,600円だったら、悪い報酬ではないと思います。

安田
安田
なるほど。でも「もっと稼ぎたい」場合はどうするんですか。

もっちぃ
もっちぃ
ひとつには「売れっ子占い師」になること。1分60円が100円になったら時給6,000円ですから。これはかなりおいしい仕事になります。
安田
安田
なるほど。
もっちぃ
もっちぃ
もうひとつは占い師として独立すること。「こういう占いがしたい」というテーマを決めて、自分が好きなお客様と繋がっていく。
安田
安田

集客方法も教えるんですか。

もっちぃ
もっちぃ
教えるというより作っていく感じですね。
安田
安田
作っていく?
もっちぃ
もっちぃ
たとえば「シングルマザーで苦しい経験をしたから、そういう人を助けたい」というテーマなら、そのテーマに応じた集客方法を考えてビジネスモデルを組み立てる。
安田
安田

なるほど。占い師さんが100人いれば、100通りの商品や集客方法があるってことですね。

もっちぃ
もっちぃ
そうです。その人に合わせた商品構成と見せ方。これがいちばん大事ですね。

第3話「幸せがイメージできる商品と販売導線」へ続く

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