この対談について
株式会社ワイキューブの創業・倒産・自己破産を経て「私、社長ではなくなりました」を著した安田佳生と、岐阜県美濃加茂エリアで老舗の葬祭会社を経営し、60歳で経営から退くことを決めている鈴木哲馬。「イケイケどんどん」から卒業した二人が語る、これからの心地よい生き方。
第137回 高市政権が若者世代に支持される理由
第137回 高市政権が若者世代に支持される理由

ついに高市内閣が発足しましたね。

それでいうと、僕は就任会見の時の「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いて参ります。」っていう言葉がすごく印象に残っているんですよね。僕ら昭和世代からすると「よく言ってくれた!」と思ったりして(笑)。

そうそう(笑)。もちろんウチの社員なんかにそれを強要したいわけではないですよ? ただ、仕事が好きで、仕事をしている時が楽しいって思える人は、どんどん働けばいいと思うんです。

正直なところ、多くの会社もジレンマを感じていたと思います。もっと働きたい人がいて、こちらもやってもらいたい仕事がある。それなのに法的な規制でそれができない。だから労働時間規制がなくなることには、僕もすごく期待しています。

ちょっと面白いのが、若い人ほどワーク・ライフ・バランスを重視していそうなイメージがあるじゃないですか。でも労働時間の上限撤廃に一番賛成しているのが18歳〜39歳の層なんですって。

楽しかったね〜(笑)。遅くまで働いて、「よし、飲みに行くぞ〜」っていう(笑)。…そうか、よくよく考えてみると「ワーク・ライフ・バランス」みたいな考え方を作ったのって、今の若者世代じゃないんですよね。

そうそう(笑)。だからワーク・ライフ・バランスが崩されることに一番反対しているのは、もしかしたら我々くらいのおじさん世代なのかもしれない。「これだけしか働かなくても、しっかり給料もらえるから、こりゃ楽でいいわ〜」なんて思っていたりして(笑)。
対談している二人
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















