日本人の平均年収は460万円であるが中央値は407万円に過ぎない。1,000万以上稼ぐ人が平均を吊り上げており大多数は400万円前後に集中している。では中央値を1,000万円にするには何が必要か。1)中央値1,000万円の会社に就職する。2)独立して1,000万円稼ぐ。これ以外に方法はない。
1に関しては就職力を高めるほかない。有名大学を卒業し、最先端のスキルを身に付け、コツコツと実績を積み重ねる。報酬は拡大していく予想なので1,000万円以上の会社員は増えていくだろう。とはいえ数は限られている。現在700万円以上の人が1,000万円になると仮定してもその割合は15%程度だ。
つまり本気で中央値1,000万円を実現するなら2の割合を増やしていくほかない。だがここにはいくつかの壁が存在する。一つ目はスキルの壁である。1,000万円稼ぐにはどれくらいのスキルが必要か。1日8時間、週5日稼働するとして時給4,807円。これが年収1,000万円に必要なスキル単価である。
時給1,000円ちょっとで働く人には大きな金額に見えるが、このハードルは決して高くない。なぜなら企業は人件費にたくさんのコストや利益を上乗せして売っているから。時給4,807円の仕事には十分に競争力がある。一般事務的な仕事でも納期とクオリティをしっかり担保すれば依頼は途絶えない。
だが依頼をコンスタントに得るには二つ目の壁をクリアしなくてはならない。それが集客の壁である。個人事業で1,000万円稼げない原因は集客にあると言っても過言ではない。本気で1,000万円稼ぎたいなら集客スキルの取得・集客の仕組み作りに投資することをお勧めする。その適正額は年間100万円。
100万円も使うと手取りが900万円になるじゃないかと言われそうだが、その分値上げすればいいのである。時給5,300円換算で商品価格を設定して販売する。これで集客・マーケティング費用は賄える。1円も使わず1,000万円稼ぐより、100万円使って1,100万円稼ぐ方がはるかに簡単なのである。
結論から言えば、普通に会社員として仕事ができる人は独立して1,000万円稼げる。ただしそこには三つ目の壁がある。それは責任感を持って約束した納期とクオリティを守るという壁。たったこれだけで日本人の年収中央値1,000万円は実現できる。だが実際にはこの壁を超えることが最も難しいのである。
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