GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜【vol.016】

BUSINESS NEWS DAILYが選ぶ「旅行業界に変革をもたらす12企業」を紐解いてみる(第1回)
著者:小出 紘道

今回は、以前にも紹介したBUSINESS NEWS DAILYからのPick Upです。
記事タイトルは
12 Business That Are Transforming the Travel Industry
→旅行業界に変革をもたらす12企業

です。

今日から4回くらいに分けて12社を紹介します。

12企業のラインナップは下記の通りです。

ほとんどが未上場企業ですが、IPOで人気になりそうな企業もいくつかあると思います。

 

1.PetTravel.com
2.Flavour
3.Flytographer
4.GetMyBoat
5.Peek
6.The Trip Tribe
7.Welcome Beyond
8.BlackJet
9.Triposo
10.Wanderable
11.AirHelp
12.Stray Boots

 

①PetTravel.com(ペットトラベル)
ペットとの旅行に特化したトラベルエージェンシー

 

—原文
Do you find traveling nearly impossible because of a pet?
The company provides you with information on airline pet policies, pet passports, pet-friendly hotels, pet transport and more.

→ ペットがいるせいで、旅行なんて不可能だ、と思ってませんか?
この会社は、「各航空会社のペットへの対応情報」「ペットパスポート情報」「ペット歓迎のホテル情報と手配」「ペットを伴った移住の手配」などを提供しています。

 

ペットを伴った旅行もしくは、移動や移住についての「情報提供」や「旅行の手配・コンサル」に特化した会社です。

全然知らなかったのですが、欧州(EU)ではペットにもパスポートが付与される仕組みになっていて、パスポートがあれば毎回の面倒な手続き不要で域内の各国を旅行できるようです。なので、ペットパスポートの情報と取得支援は、とっても重要なコンテンツとなっているみたいです。

欧米では「ペット×旅行」というマーケットがそれなりに大きく、かつ、成長マーケットです。早晩この流れは日本にも訪れるはずですが、現状、周知の通り日本では「ペットホテル」というビジネス領域くらいしか確立していないので、これをそのままパクったとしても、日本でビジネスチャンス「あり」でしょう。

名前もPETravelコム、とかでいいんじゃないでしょうかw

 

さて、以前「アパート・スタジオタイプの部屋に泊まってホテルと同等のサービスを受けられること」に特化したSweet Inn(イスラエルの会社ですけど)というサービスを紹介しました

今回の「ペットとの旅行に特化した会社」しかり、欧米では旅行関連のニッチ領域を狙った企業がとても多く、中にはニッチ領域で大成功を収めている企業も多々あります。今回のPetTravel.comも根強い人気を確保しているようです。

日本では、どんな「ニッチ領域の旅行関連サービス」に旨味がありそうか、を、ふと考えてみたのですが親孝行に特化した旅行エージェンシーってうまく行きそうじゃないですか?

僕の会社では、航空業界とか旅行業界のクライアントが多く、旅行関連のマーケットリサーチを結構しっかりやっているのですが、多くのリサーチで「親との旅行」について、下記のようなニーズが頻出します。

そして、多くの場合そのニーズは現状存在するサービスでは満たされていません(←専門用語でUnMet Needs/アンメットニーズ、と言います)

 

よく見られる「親との旅行」関連ニーズ
・そもそも「親孝行」したいが、実際は出来ていないし、出来ずに終わる
・「親孝行」で、親を「海外旅行」に連れて行きたい
・友達との旅行は「安く」行きたいが、親との旅行は「安心・快適」を最優先したい
・親を「安心・快適」に海外に連れて行くほど、自分の旅行スキルに自信がないので、誰かにフォローしてもらいたい
・なので、既存の代理店の「ツアー」しか方法はないが、本当は「自由に旅程を組みたい」と思っている

 

この5点セットが必ず出現します。で、既存の航空業界や代理店では、このUnMet Needsについて、抜本的な対応をする気配はありません。

その悩み、バリューの再定義(バリュースイッチング)が解決の糸口になるかもしれません。

現在の事業、今ある商材、ターゲット、販売方法。
それらを少しズラす事によって、新たな定義をつくり出し、
まったく新しい価値、新しい顧客、新しいマーケットを生み出す手法。
それがバリュースイッチングです。

バリューの再定義を一緒に考え抜きます。