【GlobalPicks/vol.104】2020年版:6つの重要なマーケティングトレンド〜次に何が来るのか?〜

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道



Smart Insightsというマーケティング系webサイトの記事を引っ張ってます。
今回の記事はこれ
What’s new? What’s next? 6 essential marketing trends for 2020
2020年版:6つの重要なマーケティングトレンド〜次に何が来るのか?〜
https://www.smartinsights.com/managing-digital-marketing/marketing-innovation/6-essential-marketing-trends-for-2020/
6つのトレンドが予測されていまして、リストは下記のとおりです。
Trend 1. Lifecycle marketing
Trend 2. Conversational marketing
Trend 3. Insights-driven marketing
Trend 4. Marketing technology
Trend 5. Consumer Privacy and KYC
Trend 6. Digital transformation and Marketing Transformation

先週は「Trend 5. Consumer Privacy and KYC」を見たので、今週は「Trend 6. Digital transformation and Marketing Transformation」を見ていきます。

Trend 6. Digital transformation and Marketing Transformation(デジタルトランスフォーメーションとマーケティングトランスフォ ーメーション

 

割愛しますが、原文には「 デジタルトランスフォーメーションが重要で、 デジタルマーケティングがその中心を担う」 というようなことが書いてあります。

Digital transformation( デジタルトランスフォーメーション)って、「なにそれ?」 感がすごく強いので下記wikiから引っ張っておきます。「 なにそれ?」感が強いにも関わらず、 最近ITマーケやコンサル界隈では「頻発」というか「乱発」 されますので、知っておいたほうが良いです。


デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation; DX)とは、「ITの浸透が、 人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」 という概念である。デジタルシフトも同様の意味である。 2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ ストルターマン教授が提唱したとされる。 ビジネス用語としては定義・解釈が多義的ではあるものの、 おおむね「 企業がテクノロジーを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変 化させる」という意味合いで用いられる。

「企業は、Digital/ ITを使って旧来とは全然違うValueを生み出せるようにtr ansformation(変化)していかないとね」 という概念ですね。
Digital Shift(デジタルシフト)の方がわかりやすいですね。

・生活者側 Life Shift(ライフシフト)
・企業側 Digital Shift(デジタルシフト)=Digital Transformation

最近の2大看板の一つです。

Digital transformationは「 いつか役に立つかもしれない英単語」です。さらに、 略してDXと呼ばれることも覚えておきましょう。
DXは、「デラックス」 と読みたいところですし読むのは自由ですがw、「ディー・ エックス」って発音しておきましょう。

さて原文です。

 To help you on your way take a look at our benchmarking templates, each of which will give you a quick review for digital marketing governance and the key channels like search, social, email marketing plus analytics, content marketing and experience.

マーケティングのデジタルトランスフォーメーションをざっとテン プレ・ベンチマーク的に見られるように、 デジタルマーケティング活動のgovernance(管理・ 運営)や、search(検索)、social(ソーシャル)、 emailマーケティングに加え、analytics(分析)、 content marketing(コンテンツマーケティング) とユーザー体験について俯瞰するチャートを作りました。

わかりにくい。。。
要は、マーケティングもしっかりDXして行くために、 ロードマップみたいなのがあって(下記に貼っておきます)、 それをみながら素晴らしいデジタルマーケティングを実践してくだ さいね!
ということだと思います。

縦横の表になってますが
縦「どのカテゴリ(A~Gの7カテゴリ)」を、
横「どのレベル(1~5のレベル)」で、
頑張ると、マーケティングのDX化が完了するか、 というロードマップです。

ロードマップの見方としては、DX化するためのA~ Gのカテゴリを一つづつ、1→5に向かって改良していく、 という意味合いです。

例えば、「A.Strategic Approach(戦略アプローチ)」のカテゴリであれば、 DX化し始めるInitial(初期)段階はレベル1の「No Strategy(戦略なんて無い)」です。
そこから頑張ってレベル2の「Outline Plan with prioritised marketing  activities( マーケ活動の優先順位をつけて計画の概略を作る)」へと進み、 最終的にはOptimised(最適化)段階のレベル5「 Agile Strategic Approach(アジャイル戦略アプローチ)」 でDX化が完成します。
これを、すべてのカテゴリ(A~G) で進めていくロードマップです。

さて、Agileも「いつか役に立つかもしれない英単語」です。
Agile(アジャイル)は、「適宜すばやく」 という意味合いで、「開発やプロジェクトを、 すばやく適応的に場面や環境に応じて進めていく」 というニュアンスで使われます。ちょっと曖昧ですけどね(笑)

DXとかAgileとか、アメリカ西海岸由来のjargon(専門的でわかりにくいコトバ) をインフレ気味に乱発する人が増えてきてますので、 賢明な皆様におかれましては、 このくらい曖昧なコトバは敢えて平易な日本語で、それぞれ「 ITをうまく生かそう(←DX)」とか「都度迅速に軌道修正しながら(←Agile)」と表現していく、 という「方法論」も併せてオススメしておきます(笑)

 


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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