コミュ障経営者のギモン その5「平和だねぇ・・・って言うけどさ」

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平和だねぇ・・・って言うけどさ

実はね、コロナウィルスの影響で、出場予定だった格闘技の試合が中止になったんです!

考えてみたら、格闘技の試合って、人をぶん殴りたい人が出るもんでしょ?
だから怖くて怖くてしょうがなかったんですよ。
僕は試合に出ることに憧れがあって、カッコいいなぁって思ってた程度で、人をぶん殴りたい!、自分の強さを示したい!、なんて全く思ってないんですよね。
戦闘民族の血0%の僕はなんとなく流れの中で出ることになって・・・(汗)
そんな状況だったので、正直ホッとしたわけです。

「残念なお知らせがあります・・・試合が中止になりました・・・」と落ち込みながら伝えてくださった先輩に、「いやぁ、ホッとしました♪(笑顔)」って言ったら、「なんでそんな反応なんですかッ!?」って言われたのです。
いやいや、僕はドラゴンボールの孫悟空じゃないですから、「強いやつと戦いてえぞ」みたいなのはゼロなんで(汗)・・・

そう・・・

いわゆる「平和」が訪れた状態ですよ。
いいですねぇ、平和って♪

ところで、平和を感じるってなんでしょうね。
そもそも平和って何?みたいな。
いやぁ、ホッとしたら気になってきましたよ♪

僕のケースを振り返ると、平和を感じられるというのは、平和じゃないときがあったからなんですよね。
試合が怖くてたまらない、僕にとっての非日常があったわけです。
そして、試合が無い、普段と変わらない日常をおくってたのですが、そのときは「平和だなぁ」なんて改めて思ったりはしなかったんです。
つまり、「平和だなぁ」ってのは、ある状況と比較して言っているのでしょうね、きっと。

ちなみに、大辞林で「平和」を調べると・・・

(1)戦争もなく世の中が穏やかである・こと(さま)。
(2)争いや心配事もなく穏やかである・こと(さま)。

・・・って書いてありますね。
やっぱり、平和の対局には争い、戦争まではいかないにしても、ネガティブなことがあるみたいです。

ちなみに、「戦争」を調べてみると・・・

(1)武力を用いて争うこと。特に,国家が自己の意志を貫徹するため他国家との間に行う武力闘争。国際法上,宣戦布告によって発生し,戦時国際法が適用される。いくさ。
(2)激しい競争や混乱。

・・・って書いてあります。

なるほど・・・
不思議ですよね?
平和の説明のために戦争という言葉を使っています。
なので・・・
戦争(のようなネガティブなこと)がなければ、平和はない。
ってなりますよね!?
でも、平和がなくても、戦争はあるじゃないですか?
戦争の説明に平和は要らなわけですから。
まぁ、ちょっと極端かもしれませんけど。

となると、「平和だなぁ」って感じてるってことは、戦争のようなネガティブな状況との差で、「日常って良いなぁ」って感じてるだけなんですよね。
平和をありがたがってるけど、実は日常だったなんて!
だから、毎日(日常)に感謝しろってことなんですね。

平和で思い出しました!

僕の経営の師匠が、平和について色々と考えてた時期があったんです。
その結果、「平和とは何も無いこと」っておっしゃったんです。
なるほどね、穏やかな状態ですから、良いも悪いも何も無いって状態とも言えますよね。
凪・・・みたいな?
そして、師匠は「だから結構退屈なのかも」って続けたんです。
人は平和を望みながら、いざなってみると退屈で、その平和を乱すようなことをしちゃうんじゃないか、って。
だから、経営者は事業がうまくいき始めると退屈になって、無謀に思える挑戦に走るかもって。
なるほど、面白いですよね。

その師匠のふるさとが和歌山県で、ある時期、勉強仲間と和歌山県へ合宿に行ってたんです。
確か、新宮市だったかなぁ、正直なにもないわけですよ。
いわゆる田舎ですからね。
まぁ、のんびり、平和、そんな感じです。
師匠がおっしゃるように、平和って正直退屈でした。
僕にとって退屈に感じ始めていた新宮市には「お燈まつり」って行事があるんです。
僕らも参加させてもらったのですが、それがすごいんです。
神倉山という小高い山の山頂に、白装束を着た2000人くらいの参加者が集まるんです。(女人禁制だそうです)
手に角材(松明)を持って・・・
山頂ってそんな広くないですから、結構ひしめき合ってるんです。
結構急な斜面でしたから、落ちちゃう人もいるんじゃないか?って心配になるくらい。
そして、まつりが始まると、山頂から麓へめがけて、一斉に駆け下りていくんです。
普通に歩いて降りるのも大変な山道を、我先にと、すんごいスピードで。
駆け下りるって言っても、階段なんてろくにありませんから、階段状に並んでいる石を足場に、急斜面を飛ぶように降りることになります。
真っ暗の夜中、でかい松明片手になんで、めちゃくちゃ危険です。
それだけじゃありません。
先を競う人たちは、手に持った角材(松明)でお互いをぶん殴り合うんです。
松明ではなく、武器として使うんですよ(汗)
そんな危険な場所で行われる暴力的な行事ですから、麓のゴール地点に到着した人たちは、角材での乱闘なのか転げ落ちて岩で怪我したのかわかりませんが、とにかく血まみれなんです・・・白装束が真っ赤・・・
平和な新宮の街には、やっぱり平和の対局の要素あるんだな、って思っちゃいますよね。
あぁ、だから平和を感じるんだ、って。

ちなみに、松明を武器に殴り合うことを推奨しているわけではなく、当然喧嘩の類は禁止です。
記録に残っているだけでも1400年以上も続くらしい歴史あるお祭りです。
僕らのような県外の人でも参加できますから、是非、参加してみてください。

いやぁ、そう考えると・・・

「平和だなぁ」って感じるとき、それはその対局の状況を経験したから。
そして、一方、何も感じず、「退屈だなぁ」ってなっているときは、その瞬間こそ実は「平和」だってことなんでしょうね。
「平和だなぁ」って実感したいから、何かやっちゃうんでしょうかね。
人って不思議な生き物ですよね。

 

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

安田佳生とおこなう「スイッチミーティング」

「広告費を削減したい」「競争に巻き込まれない商品を手に入れたい」という経営者のみなさま。発想をスイッチして、「新しい商品」と「新しい顧客を」つくってみませんか?

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