【大手の作法/038】3つの夢を叶えられる時代

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法: 3つの夢を叶えられる時代

多くの業種が経済的に
大打撃を受けている現在。

とりわけ厳しい状況に
追い込まれているのが
旅行業界。

先日、大手旅行代理店に勤める
20代(営業職)の方から
退職相談を受けました。

聞くところによると、

・コロナでほとんど仕事が作れない
・GoToありきの販売戦略がコケた
・来年のオリンピック開催も不透明
・いまどき、個人旅行は代理店を使わない
・いまどき、豪華な社員旅行など存在しない
・冬のボーナスはおそらくゼロ、、
・そもそも給与が安い、、

などなど。

社内も暗い雰囲気で
余計に不安になる、とのこと。

「コロナの影響は他の多くの
業種も同様だよね?」

「入社前から“いまどき” や
“給与” は分かっていたよね?」

相談した上司からは

「だからこそ、君たち若手に
新規事業のアイデアが
求められているんだ!」
と発破をかけられたのだとか。。

おそらく、
彼が相談したであろう上司の方から
先日、こんな本を紹介いただきました。

『定年消滅時代をどう生きるか』

働く人の高齢化が進むなか、
会社の寿命はどんどん短くなり
“大量早期退職” 時代が幕を開ける。

「これからの時代を生き残るには
プロ並みのスキルが3つは必要」
というような内容でした。

長寿企業が多いといわれる日本でも
東京商工リサーチによれば、
2018年に倒産した国内企業の
平均寿命は24年。

企業の平均寿命が20年を割り込むのも
時間の問題のよう。

「これからの日本では
20歳前後から70歳過ぎまで
働くとすれば、
50年前後の会社員生活を
送ることになるのですね。。
同じ会社や同じ職種だけを
続けるには長すぎますよね。。」
とは上司の方のコメント。

企業の平均寿命が
20年を切るようになれば、
職業寿命は2.5倍以上の長さに
なるのですね。

「平均的な働き方をする人だったら
計算上、人生で3つの仕事や
会社を経験するのが当たり前。
そんな時代がもう来ているのですよ」
と、その上司の方は
高松に話してくださいました。

世の中の状況を理解しようと
学習意欲の高い方だとは思います。

これから自分の身に起こりうることを
想像するための情報収集力も高い、
とも思います。

ですが。
変わりゆく世の中で、
「ご自身が何をしたいのか?」
は揺らいでいるように感じます。

高松に、情報収集した内容を
シェアくださる前に、
転職相談に来た若手と
共に考える時間こそが大切なのでは?
と感じた出来事でした。

昨今の大手企業では、
「若手が正解探しばかりして困る」
とおっしゃる方が多く存在します。

一方で、
「若手と共に成長する機会を
手放す上司の方が増えている」
ようにも感じます。

「仕事を通して、
3つの夢を叶えられる時代が
やってくるのであれば、
チャレンジしまくりたいですね!」

とは、
別の大手さんに勤める
若い友人のコメント。

なんだか、素敵に感じます。

 


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

安田佳生とおこなう「スイッチミーティング」

「広告費を削減したい」「競争に巻き込まれない商品を手に入れたい」という経営者のみなさま。発想をスイッチして、「新しい商品」と「新しい顧客を」つくってみませんか?

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