原因はいつも後付け 第11回 「大きくしない、という選択」

// 本コラム「原因はいつも後付け」の紹介 //
原因と結果の法則などと言いますが、先に原因が分かれば誰も苦労はしません。人生も商売もまずやってみて、結果が出たら振り返って、原因を分析しながら一歩ずつ前進する。それ以外に方法はないのです。28店舗の外食店経営の中で、私自身がどのように過去を分析して現在に至っているのか。過去のエピソードを交えながらお話ししたいと思います。

《第11回》大きくしない、という選択

「気軽に入れるバーを作りたい。」
これは、私がバーを開業しようと思ったきっかけ。

ただ、それだけが開業しようと思った理由かと言うとそうではありません。
それ以外にも開業を決意した大きな理由があります。それが、

「会社員時代よりも収入を増やしたい。」という願望。
開業というリスクは取るけど、うまく軌道に乗ったら高い報酬を取らせてもらおう、という訳です。

開業する理由は色々あるとは思いますが、多少の程度の差こそあれ、独立するオーナーのほとんどは、やはりこの「報酬面」での魅力は否定できないのではないでしょうか?

そして1店舗目から苦労が続いていた私ですが、開業から3年後の2005年、ついに自分にも報酬を大幅に上げるチャンスがやってきたのです。

完成した多店舗モデル

個人で少数の店舗を経営する醍醐味。
それは、お店の利益を増やせば増やした分だけ、自分の報酬に返ってくるところ。

一方、法人で多数の店舗を経営する醍醐味。
それは、お店の数を増やせば増やした分だけ、自分の報酬に返ってくるところ。

2005年、私の店舗は3つに増え、業績はどこも順調な状態。
創業当時よりも価格を上げ、素人で始めたなりに集客の方法も確立。

それまでの苦労が一気に開花し、各店舗の収益が急激に上がり始めていました。

「ついにこの時がやってきた。」そう確信しました。

「この時」とは何か?
それは、店舗を一気に拡大する時期のこと。

私が創業前に作った事業計画。その計画の基本は、多店舗展開。
店舗を増やすことで利益も増やしていくという前提に事業計画を作っていました。

そのため、少ない店舗数では利益が出づらいものの、事業モデルが出来上がったら店舗を一気に拡大することで、稼ぎも一気に増やしていくという計画だったのです。

3店舗の毎月安定した売上と利益は、事業モデルが完成した何よりの証拠。
これまで4年かかって3店舗の出店だったスピードを加速させるべく2006年、一気に3店舗を出店し、合計6店舗に事業を拡大しました。

「色んな苦労はあったけど、ここからが本当のスタート。」
自分の報酬がどんどん増えていくイメージと共に多店舗展開をスタートさせたのです。

>>次ページ「崩れゆく多店舗モデル」

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