泉一也の『日本人の取扱説明書』第120回「自然治癒の国」

泉一也の『日本人の取扱説明書』第120回「自然治癒の国」
著者:泉一也

このコラムについて

日本でビジネスを行う。それは「日本人相手に物やサービスを売る」という事。日本人を知らずして、この国でのビジネスは成功しません。知ってそうで、みんな知らない、日本人のこと。歴史を読み解き、科学を駆使し、日本人とは何か?を私、泉一也が解き明かします。

生物と無生物を分けるもの。それは何か。

たとえば、アリと石。アリは生物であり、石は無生物。アリは生殖機能を持ち、アリを複製できるが、石にその機能はない。生物は生物を生み出し、命を繋いでいくことができる。無生物は自己を複製できず、時間とともにバラバラになり大地に還る。その大地もいつかはバラバラになる。星に寿命があるように。

もし宇宙に生物がいなかったら、いつかは分子や原子だらけの宇宙となるだろう。

生物は種を残す生殖機能(複製機能)、生きるエネルギーを得る消化吸収排泄機能、壊れた時に自動修復する自然治癒機能がある。生命は未だに謎だらけだが、この3つの機能のうち最もよくわからないのが自然治癒である。

医療を見ればわかりやすい。生殖領域では、人工授精やクローン技術があり、消化吸収排泄であれば臓器の治療に移植手術に薬があり栄養サプリメントも豊富にある。しかし、自然治癒を高める医療は?と聞かれたら??だろう。鍼灸や漢方などの中医学・東洋医療、ホメオパシー、レメディ、レイキといった代替医療は自然治癒力を高めるが、その仕組みと効果は科学的には証明されていない。よって保険適用外である。正体不明のものに税金は使えないのだ。

そもそもなぜ証明できないかというと、自然治癒の正体がわからないから。ここに生命の謎が隠されている。

生物は怪我や病気が自然に治る。石は壊れても自然に元に戻らない。当たり前だが、この差は大きい。もし無生物の車やロボットに自然治癒機能をもたせたら、世界を揺るがす大発明となる。

ちなみに、風邪薬が存在しないのは周知の事実だが、その風邪薬とやらは自然治癒するまでに風邪の症状を抑えている症状緩和薬にすぎない。風邪薬が自然治癒にいい影響を与えているのか悪い影響を与えているのか、関係ないのかわからない。もし悪い影響を与えているのなら「効く効く詐欺薬」である。

自然治癒を表す一つの機能が免疫。免疫には生まれ持った自然免疫と、生後の経験を経て得られた獲得免疫がある。この獲得免疫を生み出すのがワクチンである。今、新型コロナウイルスのワクチン開発競争が世界中で盛んに行われている。

そのウイルスとは生物と無生物の中間だと言われている。ウイルスは自己複製できるが、他の生物の複製機能を乗っ取って複製するので、自分で持ち合わせてない。それは生物なのか?と疑われる所以である。

そのウイルスに生物は複製機能を乗っ取られるので、ウイルスを排除しなければならない。それが免疫の役割である。例えば免疫の力が弱く、肺の細胞が乗っ取られると、呼吸できなくなるのでECMOが必要になる。ECMOで肺の機能を肩代わりしている間に自然治癒を待っているのだ。

その免疫の働きを司る上位にあるのが自然治癒であるので、自然治癒力が低いと免疫も働かない。詳しくは、帯津ドクターのブログを参考にしてほしい。

https://www.daiwa-pharm.com/info/obitsu/737/

帯津先生は自然治癒とは「場のエネルギー」と言っている。これまた科学的でない謎の表現である。場のエネルギーを高めると免疫力も上がるというのだ。ワクチンは獲得免疫を得るためのトレーニングであるが、副作用のリスクも高い。トレーニング中に関節を痛めたり、怪我をしたりするようなものである。

ワクチンを使わないのであれば、場のエネルギーを高めて自然免疫で新型コロナ対策ができるはずである。自然免疫で対処できれば、同時に獲得免疫もできる。

日本で西洋的な医療が発達しなかったのは、自然免疫を中心にした医療だったからである。場のエネルギーを大切にしている文化なので、そこから生まれたのが日本古来の医療。

科学とは効果検証が肝心である。PDCAをいかに回すか。効果検証があまりされていないワクチンを使えば、副作用で苦しむ人が増えるのは目に見えている。トレーニングが合う人と合わない人がいるように。

もちろん場活師は、場のエネルギーを高めて自然免疫で生きる道を進む。

 

著者情報

泉 一也

(株)場活堂 代表取締役。

1973年、兵庫県神戸市生まれ。
京都大学工学部土木工学科卒業。

「現場と実践」 にこだわりを持ち、300社以上の企業コーチングの経験から生み出された、人、組織が潜在的に持つやる気と能力を引き出す実践理論に東洋哲学(儒教、禅)、心理学、コーチング、教育学などを加えて『場活』として提唱。特にクライアントの現場に、『ガチンコ精神』で深く入り込み、人と組織の潜在的な力を引き出しながら組織全体の風土を変化させ、業績向上に導くことにこだわる。
趣味は、国内外の変人を発掘し、図鑑にすること。

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