【大手の作法/019】 フランチャイズ・プレイヤーを崇めよ

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法:フランチャイズ・プレイヤーを崇めよ

 

先が予測しづらい昨今。大手企業でも20代、30代前半の若手層のキャリア観に変化がみられます。「良い大学を卒業し、大きな会社に入社し、定年まで勤め上げる」といったかつての成功モデルに疑問を抱き、 “自分らしくいられる場所” で “好きなことを極めたい” という価値観の若手が増え、それに伴う離職率の増加は今後も高まっていくことと思われます。

しかし、多くの若手を抱えている大企業の経営陣・幹部層にはその価値観の変化が理解しづらいのか「甘い。青臭い!」「仕事はつらくしんどいものだ!」「会社のために仕事をするのが当然!」という考えがベースに残っている方が多くいるように感じます。

私のクライアントの大手さんでは経営陣や幹部層には転職経験のない方が多く、また経団連の20人程度の幹部は全員が東大や早慶といった “良い大学” と呼ばれる学校から “大きな会社” に入社し、“一度の転職をすることもなく大企業を勤め上げた” という方々なのです。

そのような背景を持つベテラン層からは、若手世代の価値観を理解することは容易ではないことでしょう。

→次頁は「フランチャイズ・プレイヤー(バンディエラ)とは?」

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