コミュ障経営者のギモン その23「コロナに用心するのは賛成だけど、どうしても気になること」

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コロナに用心するのは賛成だけど、どうしても気になること

コロナ、コロナ、コロナ・・・
いつまで続くんでしょうかね。

先日、スタッフが「皆、マスクつけてよ!この会社に来るの怖いんですよ!意識が低いですよ!」って言ったので、社内でもマスクをつけてます。
あ、もちろん外出時はマスクつけてますよ。
ちなみに、そのスタッフはリモートで週に1回しか出社しないんですけどね・・・

彼の言い分はもっともなんで、「なるほど、そうだね(そう思う人もいるよね)」って、あっさり従うんですけどね。
ただ、その手のことを言い出すと色々気になってきちゃうんですよね、僕は。
例えば、「じゃあ、自宅でもマスクしてないとダメなんじゃない!?」とか、直ぐ浮かんじゃうわけです。
家族だって外出するわけだし、無症状病原体保有者である可能性もゼロじゃないわけですよね。
ただね、こういうことをすかさず突っ込むと、相手に嫌われるので絶対に止めたほうが良いですね。
僕はコミュ障ですが、経験上そういうことが多々あったので、グッと堪えないといけないってことは学んできました。大人です。
ちなみに、意地悪な返しをしようとか、揚げ足を取ろうとか、そういう悪気は全くなく、普通のギモンとして、ポロって言っちゃうんですよね。
相手を怒らせる達人、それがおしゃべり型コミュ障なんです。

僕がお世話になってる空手のコロナ対策についてなんですが、全国にあるので、各道場でコロナ対策がバラバラなんですよね。
もちろん、本部からのガイドラインみたいなのはあるものの、都道府県によって状況も違うので、結局足並み揃えるのは難しく、道場でバラバラになっていく・・・
人をぶん殴りたいって方もたくさん属しているので、待てませんよね。
現状、僕が稽古している支部では、マスクして稽古したり、パートナーを固定して稽古することで、感染リスクを抑えたり、万一の際の感染経路把握がしやすいように工夫してるんです。
まぁ、多少不便な状況ですけど、真面目に慎重に運営されてます。
それで、「県内で新規のコロナ感染者が2週間ゼロなら、少し緩和する」という方針なんです。
それ聞いて、「2週間ゼロって難しいんじゃない!?」ってコミュ障の僕は思っちゃってね、思わず先輩に言っちゃったんですよ。
「そんなことはない!」って即答されましたけども(汗)

なんで、「難しいんじゃね!?」って言っちゃったのか?
コミュ障経営者の思考は以下のようなものだったりするんです。

動物なんかに噛まれたり引っかかれたりする事故ってあるじゃないですか?
環境省が出している統計によると、僕の住む愛知県では、犬だけに絞っても年間185件あるんですね。(平成28年度)
つまり、2日に1件以上起こってるわけです。
コロナって犬が噛み付いてきたりするよりも感染してきそうじゃないですか!?
そもそも犬と違って目に見えないから、割けるの難しいわけだし。

また、愛知県が厚生労働省のデータをもとに発表している、結核の新規登録者数ってのがあるんですが、平成30年度で1126人の新規登録があったんです。
日割りするもんじゃないと思いますけど、365日で割ると1日3名の感染ってことになります。

・・・こういうことがパッと頭に浮かんじゃって「2週間新規感染者ゼロって無理じゃね!?(汗)」って思うわけです。
もう、そこにあるものとして暮らすしかないじゃん・・・って、個人的には思うんですけどね。
噛み付いてくる犬が存在するのと同じで、こちらの用心は必要ですけどね。
封じ込めようったって、人間が封じ込めに成功したウィルスって天然痘だけなんで。無理でしょ!?って思うんですよね。
天然痘は見た目のインパクトも凄まじいですからね・・・(汗)
コロナはパッと見わからないから。

用心ってことで空手道場ではパートナー固定にしたり色々してるんですが・・・
実は、そもそも常設道場じゃなくて、公共施設を使ってるんですよね。
もうその時点で、どんなに用心しても意味を成さないじゃない・・・みたいな(苦笑)
不特定多数の方が出入りしてますからね。
公共施設に比べたら、コロナで非難されることもある格闘ジムでも常設道場を持っているなら、まだ安全だったりしないか!?って思ったりね。
そもそもフィットネスジムと違って行く人って限定的なんですよね。
更に今は退会者や休会者も多くて、格闘ジムはめちゃくちゃ特定少数の人の出入りになってるし。

あと、ランチで外食して、箸入れに入ってるたくさんの箸の中からジャラジャラって触って2本選んで、ご飯食べてから、爪楊枝ケースから爪楊枝を抜き取って、シーッシーッってやったりするのはリスクじゃないのか?って。
上記のようなことはないにせよ、外食くらいするわけだしね。

僕はいちいち理屈っぽい性格なので、用心の仕方についても、リスクの大小で考えたときに整合性が取れてないと気持ち悪くてしょうがないんですよね。
一方で、感情論も理解できるので、例え理屈抜きの感情ベースで決まったルールだとしても、それに従うのは問題ないんですけど・・・
一方で、感情ベースだとどうしてもう生まれてくる「辻褄の合わないこと」がめっちゃ気になってくるんですよね。
じゃあ、この場合はどうなんだろう?ってね。
そういう性格なんです。
単なるギモン、好奇心の類なんですが、思いついたことを口に出すと、相手は「否定された」って思って猛烈に反論してくることがあるので、おしゃべり型コミュ障の方は要注意ですよ。
「あれ、なんか怒らせちゃったw(テヘッ)」ってなりますから。

こういうのって・・・
卵が3円安いからって、車走らせていつもより遠いスーパーに行っちゃう人に思わず突っ込みたくなるのと似てます。
その人たちは「少しでも節約するためね」なんて言うんですけどね。
ガソリン代や車の償却とか、時間給とか、交通事故のリスクとか考えたら、それって節約になるの!?・・・とかね、思わず浮かんじゃうわけですよ。
で、それをポロっと言っちゃうの。
僕からしたら単なるギモンですよ。
そしたら、「こういう小さい節約が大事で!」とかって返されたりするんですけどね。
だから、僕は「そういう趣味なんだ」って思うようにしてるんです。(←これを言うとめっちゃ怒るから要注意です)

同じケースで、「味の素は身体に悪い!」って言う人もいますよね。
「グルタミン酸ナトリウムが身体に悪いってことですか?」って聞きたくなっちゃうんですよ。
人工で(工業的に)生産されるグルタミン酸も、自然界に存在するグルタミン酸も同じ化学式なんですけどね。
身体に悪いとしたら、グルタミン酸ナトリウムではなくて、塩分過多な食事とかそういうのだと思うんですけども・・・
同じタイプで、「ビタミン剤(人工のビタミン)と天然のビタミンは違う」って言い張る人も不思議なんですよね。
ビタミンCはL-アスコルビン酸で、同じなんじゃない!?って思うんですけどね。
もちろん、そんなギモンを投げかけてはいけませんよ。
めっちゃ感情的に返されますから。
なので、僕は「そういう経典を掲げる宗教に入っているんだ」って思うようにしてるんです。(←これを言うとめっちゃ怒るから要注意です)

コロナから随分脱線してますけど、こういうの気になってしょうがないんですよね・・・
でも、グッとこらえないと、相手を怒らせる可能性もありますからね。
おしゃべり型のコミュ障も大変だってことをご理解ください。

・・・よく考えたら、こうして浮かんだことを書いちゃってるから、見てる人を怒らせる可能性もあるよね・・・(汗)
すいません、これ、『コミュ障経営者のギモン』なんで、許して。

 

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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