GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道
「シリーズ コロナ後の世界(No.3)」として、
今回の記事はコレ↓
COVID-19: Implications for business
(COVID-19のビジネスへの影響)
[https://www.mckinsey.com/business-functions/risk/our-insights/covid-19-implications-for-business]
この中でいくつか興味深いコメントや、チャートがあるので、 これを数回に分けて紹介していきます。
今回取り上げる本文
In North America and in developing markets, outlooks on respondents’ home economies have taken a negative turn.
→
北アメリカと開発途上国では、自国の経済見通しが「悪くなる」 と予想する人が多くなってきた
コロナ禍の中での、各国の国民による「自国の経済見通し」 の変化をチャートにしたのが下記です。
縦軸:次の6ヶ月の間に自国の経済状況が「良くなっている」 と思う人の割合(全体を100%)
横軸:2020年の4月からの「縦軸数値」の変化
・4~5月にかけて「そのうち景気は戻るよ」 と思っていた人が全世界的に多かった
・中国(Greater China)では、7月の段階で「80%」くらいの国民が「 良い景気見通し」を持っている
・6~7月にかけて「北米と途上国」の国民は「 当初は景気がよくなると期待していたが、実は回復しない( 悪化する)のではないか?と再び思い始めた」ようだ
とにかく、今のところwithコロナ環境下では「中国が勝ち組」 で「北米とその他途上国が負け組」ということですね。 人々の気分的には。
となると、当然「アメリカ人は、 これまでよりもさらに中国人が気に食わない」わけなので「 トランプの中国バッシング再開」 という直近の動きと矛盾しないですね、全然。
さてさて、話は「いつか役に立つかも英単語」なのですが、 Greater Chinaを取り上げます。
ChinaとGreater Chinaは何が違うのか? 知っておくといつか得するかもしれません。なお、 ビジネス上の表現にとどめたほうが良い単語で、 政治的には嫌われる場合がある表現です。
China:中国
Greater China:中国本土+香港+マカオ+台湾=中華圏
なので、Greater Chinaは「中華圏」と訳すのが正しいですね。
「偉大なる中国様!!」ではないので、お気をつけください(笑)
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)