副業で不用品販売をされている方から具体的かつ緻密な質問が届きました。「本業の給与所得と損益通算をすることで節税になるのでは?と考えています。」とのこと。本業給与との相殺は雑所得のため無理のようですが、経費計上はできます。これからの時代、こうして節税を考える方が多くなるのしょうね。(音声はこちらから。)
要は経費計上とかできんのか、節税できんのかってことですかね。
まず、これ、事業所得じゃないんだよね。
これ自体が?
そうそうそう。雑所得っていうのがさ、あるわけですよ。
はいはいはい。
なんだっけな、その他の所得なのよ。だから、副業でいちばん気をつけなきゃいけないのは……すげー税金おじさんになっちゃうけど、「事業」か「雑」かだよね。
ほぉほぉ。「事業」か「雑」かの境目はどこで決まるんですか?
境目研究家に聞けばいいんじゃない?(笑)。いや、事業的規模かどうかっていうのがさ、不動産とかだと結構明確になってんだけど、この規模じゃ事業じゃないよね。
180万ですからね。
事業って「なりわい」としてるわけじゃん?事をなりわいとしてるわけですよ。
はいはい。
まあ、ほんと結構ここは微妙なとこなんだけど、ただ、ぜんぜん年収わかんないけど、給与所得が500万~1,000万ぐらいあったとして。180万ぐらいの売上で、仕入100万だから利益が80万でしょ。
そうですね。
それを「事業」と言う戦いを仕掛けるかっていうと、なかなかどうなんだろうっていうところはあると思う。
ああ、まず大前提のとこで引っかかるっていう話?
そう。だから、この80万に対して課税させないという意味では、家賃も、40パーがほんとに……40パーってまあまあよ、でも。だって、寝るとこと台所があるでしょ。
家賃10万っていう、1Lとかのイメージだとすると、40パーっていうと、風呂、便所……
家賃10万円だから、たぶん広くて1Lとかじゃない?地方によるけど。
うんうん。
そこの40パーセントを経費にするっていうのは……だって、風呂と洗濯機と寝室入れたら、もうちょっとあるやろ。
ですね。なるほど。
みたいな感じがあるから。まあ、それは面積で割ったり、いろいろ、そこは戦えると思うけど。あと、中古車もべつに経費にはなると思いますよ。なるけど、だけど、経費多すぎても結局マイナス以上の意味がないから、だから……
「マイナスにしても意味ない」っていうのは、どういう意味ですか?
いや、だから損益通算できないのよ。この人は給与所得と相殺したいんだよね。
ですかね。結局、副収入じゃなくて事業所得だと……
赤字の部分は給与と相殺できるの。
給与と相殺?
給与の所得って、給与所得控除額で一定で決まっちゃってるじゃない?
はいはいはい。
だから節税のしようがないんだけど、それを…まあ、ないことはないけど、確定申告すりゃいいんだけど普通はできないからさ。やらないから。そこにぶつけられるから。たとえば不動産所得で赤字つくって「給与と相殺しましょう」みたいな、そういう節税の技が海外とかだとあると思うんだよ。いまは時期的にあれかもしれないけど。
なるほど。
で、それが雑所得だとできないから、そういう意味ではやってもしょうがない。だから、マイナスをつくればつくるだけ経費頼りになっちゃうんで、家賃10万円のうち……これ違うか、40パーセントが10万円なのかな。
いや、たぶん違うんじゃないですかね。10万円のうちの40パーでしょうね。
うーん……4万円を経費にするのか。なかなか細かい話だな(笑)
(笑)
48万円と18万円が経費になるから、あと飲食代とかをちょっと入れたら、経費ならね、入れたら利益出ないから、納税しないというところまでは持っていけるんじゃない?だから、そこを注意したほうがいいよね、事業的規模かどうかってこと。
ああ、なるほど。事業的規模まで持っていければ、ここらへんの中古車200とかもバサッといけるけど……
「新品買えば?」って感じじゃない?逆に言ったら耐用年数長いほうがいいんじゃない?それが来年1,800万とかになるんだったら事業所得って言っていいんだろうけど。
なるほど。
でも、あくまで休日で副業だからね。あ、でも、このへんの問題って増えるんだろうね、これから、副業がこれだけ増えるとね。
そうですよ。
「どこまでが事業所得だ?」みたいなのね。
たしかに。
増えるかもしれないね。
大久保先生の感覚値だと、事業所得ってだいたいいくらぐらいからの感じなんですか?
本業に匹敵する、あるいは匹敵する可能性がある所得。
本業っていうと、それは個人の給与っていう感じでいいんですか?
そうそうそうそう。ただ、税務調査来る?って言ったら、こねーかなって気もするけどね。
そもそもね。
うん、ぶっちゃけ。そんなに派手にね……たぶん赤字にしても100万ぐらいじゃん。
ですね。
とは思うけど。あんまり……こういうこと言っちゃいけないのか(笑)
「叩いてこなそうだな」っていうことですか?
そんなに……なんだろ……あ、これだめだね、脱税ほう助だね、これはね(笑)。いや、ちゃんと申告してください(笑)
そうですね。
事業だと思うんだったら相殺少ししてもいいんじゃないですか、ぐらいの。ただ、まあ、わざわざ来ないんじゃないかな。結構、個人事業主のほうがおびえたりしてるもんね、売上1,000万もない人がね。
なるほど。
まあ、来るのかもしれないけど。あんまりよく知らないけど。
ということで言うと、そもそもの大前提のところが、雑所得になるのか事業所得になるのかっていうところの基準によって、そもそも経費の「落とせる」「落とせない」がだいぶ変わってくるっていうことですか?
あ、経費に落とせるは落とせるよ!給与所得と相殺できるかどうかの話じゃん。だからゼロまでは持っていける。
あ、そうか。所得と相殺か…。
うん。だから解釈。この人はいろんな理由をつけてできそうだから、税務署と戦えそうな優秀な言い訳をね。「休日」と「週3回」の搬送はね、俺はちょっと納得いってないけどね。あと、年間販売数が7.80個なのに、週3回も搬送する必要があんのか?っていうのは税務署に突っ込まれるから、車が全額経費でいいかどうかわかんないけど。
これ、中古車が200万で週3回ぐらい使っててプライベートでも使ってた場合って、家賃とかみたいに……
「按分しろ」って言う可能性はある。
按分するんですか?ああ、そうなるんすね。
あるね。
だいたい2年で落として、100万のうちのなんぼっすか?半分で50万落とせるとか、そういう話になるってことですか?
でやるか、2台買うかだよ(笑)
ああ、なるほど(笑)
プライベートと分けるっていう意味で、ぜんぶ落とす。
そういうことか。そっか!給与所得と当てることができるんですね。
なんかさ、自分のこととして聞いてない?いま(笑)
いやいや。
いつもよりすげー真剣じゃない?
海外不動産をあててくっていうときのやつと同じスキームってことか。
そうそうそうそう。
そういうことっすね。
なんか真剣な分、レスが遅いよ(笑)
ちょっといま、パターンを考えちゃいましたね(笑)
だよね絶対(笑)
はい。というわけで、今日のあたりはこんなとこで終わりたいと思いまーす。
はーい。
ありがとうございましたー。
ありがとうございまーす。