小さなブルーオーシャンに出会う旅 第38回「消費者からはお金を取らない小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

第38回「消費者からはお金を取らない小さなブルーオーシャン」


「フリーミアムモデルというビジネスモデルをご存知ですか?」

Steve BuissinneによるPixabayからの画像

最近は、無料で利用できるサービスが
とても多くなりましたね。

古くは駅前にポケットティッシュが
無料で配布されていて、
外国の方々が、
「日本ではティッシュが無料で配られる!」
と驚いていたという話を聞いたことがあります。

IT技術の進歩、スマートフォンやタブレットの
利用者数の増加によって、無料サービスは
更に加速したような気がします。

とは言え、ボランティアではありませんから、
どこかで課金し、収益を上げなければなりません。

つまり、フリーミアム(Freemium)という
ビジネスモデルが必要になります。

基本的なサービスや製品を無料で提供し、
高度な機能や特別な機能については
料金を課金する仕組みです。

このモデルはもはや当たり前になっています。

しかし今回ご紹介する「株式会社フリーウェイジャパン」さん
の料金課金の仕組みはちょっと変わっているのです。

小さなブルーオーシャンを生み出しているものは何なのか?

この「株式会社フリーウェイジャパン」さんが
提供しているのは無料会計ソフト「フリーウェイ経理」。

これまでの会計ソフトは安いものでも数万円はしました。

しかし、最近ではクラウド系のサービスが登場。
月額1,000円を切るものもあります。
しかし、安いものはやっぱり安いだけであって、
性能が低い。高性能の機能を使おうと思えば、
課金をしていかなければならない。
結局は、以前と変わらない…。

フリーウェイ経理もその類なのかな?
と思うのですが、無料であっても「高性能」です。
無料にも関わらず十分すぎるほどの価値があります。
だからこそ2020年10月6日現在で、
累計225,583が利用ユーザーとなっています。

では、収益源は何でしょう?
すぐに思いつくのが「広告」です。
よくあるクラウド系サービスは、
利用中、広告があったりします。
私は、邪魔だなと思うことがしばしば。
しかし、フリーウェイ経理に広告は
見当たりません。

フリーウェイ経理の収入源は
利用者からでも、広告でもなく
会計事務所です。

毎月の会計監査を行なう場合、
会計事務所はクライアントの使う経理ソフトから
データを吸い上げます。
そのため、同じソフトが必要不可欠になります。

例えば、クライアント企業がAという
経理ソフトを使っていれば、
会計事務所もAというソフトを使わざるを得ない
というわけです。

ですから、フリーウェイ経理を使っている企業の
会計事務所は、必然的に
「株式会社フリーウェイジャパン」さんの
有料版経理ソフトを購入し、使わざるを得ないという
仕組みなのです。

 

株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。
中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

 

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