169通目/安田からの返信 「自分を知る方法」
人はなかなか自分に感謝できません。そして感謝できないから自分を粗末にしてしまう。ではなぜ人は自分に感謝できないのか。「それは自分を知らないからである」なるほど。これはとても腑に落ちました。自分を知ることができればもっと自分に感謝できる。そして自分を知るためには他者と交わるしかない。おっしゃる通りだと思います。役割とは他者との関係性の中から生まれるものですからね。自分ひとりで考えていても永遠にわからないのでしょう。きっと世の中には「自分を知るため」に出会うべき人がいるんでしょうね。どうやったらその人と出会えるのでしょう。待っていれば出会うものなのか。それとも探すべきものなのか。
前回168通目/大野「そして、知らない事、自覚できないことに感謝はできない」
仰る通りですね。山にこもって、明けても暮れても自己認識を自分一人で、例えば瞑想みたいな事をし続けて試みたとしても、一切発明できないでしょうね。つまり僕たちは、他者と交わって初めて己を知る事ができるようです。安田さんの言葉でいえば、旅に出て初めて分かる。人間は眠るってことは知っていたとしても、自分がいつ眠ったのか?を自分で知る術を僕たちは知りませんし、心臓は、基本的には何の励ましも命令も特に受けずに、ずっと鼓動しています。要は知っている様でいて知らないこと、自覚している様でいて、からっきし自覚されていないことは考えればキリがありません。そして、知らない事、自覚できないことに感謝はできない。
ー大野より
前々回167通目/安田「青い鳥はそこにいるけど」
幸せの青い鳥みたいですね。お金とか、名誉とか、知名度とか、いろいろ手に入れてみたけど何かが違う。やっても、やっても、心が満たされない。本当に欲しかったものは最初からあった。家族と過ごす時間とか。変わらない日常とか。健康的な普通の身体とか。この歳になれば「人生の意味や価値」というものが分かってきます。しかし、それでもなお難しいのです。目の前にあるもので満足するということが。幸せの青い鳥は最初からそこにいる。でもそれは旅に出たから分かることです。いろんなものを失って、いろんな人を傷つけて、自分自身もボロボロになって、やっと分かること。きっと人生とはそういうものなんでしょうね。
ー安田佳生より
交換日記をする二人
安田佳生(やすだ よしお) 1965年生まれ、大阪府出身。 2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち) 株式会社一番大切なこと 代表取締役 https://ichibantaisetsunakoto. com https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/