壁に向かってボールを投げる時、
ボールはまず壁までの半分の地点を通過する。
更に残りの距離の半分の地点を通過し、
更に残りの距離の半分の地点を通過し、
更に・・・と永遠に続く。
半分の半分の半分・・・と、中間地点は無限にあるので、
ボールは永遠に壁には到達出来ないという理論である。
理論上、中間地点は無限に存在する。
にもかかわらず、
実際の世界ではボールは壁にぶつかってしまう。
それは何故なのか。
その答えは「点」にある。
点とは物理世界には存在し得ない、
単なる概念上の存在なのである。
実際、点をこの世に誕生させることは不可能である。
たとえば紙に小さな点を書いてみる。
それは一見「点」に見えるのだが、
実際には面積を持った「円」なのである。
どんなに小さな点でも・・・
– 『[安田佳生メールマガジン] 2016.4.27 現実と幻想の境目』より冒頭引用
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