このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/ 達成感の作り方
少し前の出来事ですが、「GetWild退勤」という言葉がTwitterの話題をさらったことをご存知ですか?
昨年9月のこと。
退社時に「GetWild ※87年リリース、TMNETWORKの楽曲」を社外に一歩踏み出すタイミングで聴くと「マジでめちゃくちゃ良い仕事をした気持ちになる」とのつぶやきが、すぐに11万回以上もリツイートされ、「試してみたい!」と反響が広がり、ひと月後には作曲者である小室哲哉さんから、つぶやいたご本人に感謝のメッセージも送られ、「SNSドリームだ!」と、こちらも話題になりました。
そんな「GetWild退勤」ですが、現在でも大手で働く多くの方から、「わたしもやってます笑」などの声を伺います。
先日の、某大手さんでのイノベーション推進プロジェクトの定例会でも
中堅リーダーEさん:
「会議の終わりに音楽流しましょうよ。なんだかワクワク感が続きそうですし!」
Yマネジャー:
「流すってGetWildとか?僕、最近もやってるよ。達成感、爽快感が続くよね笑」
他の方も乗っかったやりとりで、場が盛り上がっていました。
半年以上前のTwitterでのトレンドワードですが、いまだ、じわりと広がっているのです。
会議の最後には、N部門長から「このプロジェクトは『社内からイノベーションを生み出したい』との思いからスタートしているけど、イノベーションって、偶発的に生まれるモノだと思うんだ。社内に遊びと余白の時間が増えるように、じっくりと推進していきましょう」とのお言葉が。
社内にじわりと広がることを願っています!