このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/ 人間の役割
大手N社さんにて、久しぶりに「リアル開催」での集合研修を実施させていただきました。
テーマは「50代からのキャリア」について。
参加してくださったのは、48歳~54歳までの8名のベテランたち。
研修では、
・これまでに培ったこと
・成功体験や挫折体験
・後進に残したい、伝えたいこと
・今後、自分勝手にやりたいこと
などについて、あれやこれやと意見交換しました。
「俺らが若かった時代の上司は、、、」
「あの頃の働き方は、、、」
と、今の時代では「、、、」の部分すべてが「〇〇ハラスメント」と取られかねないエピソード満載でしたが、
皆さんそれぞれが、これまで充実した仕事人生だったようで、大いに盛り上がっていました。
N社さんでは、50代に限らず各階層別の研修時に「今後、自分勝手にやりたいこと」を相互共有します。
1万人を超える大組織で、それぞれが勝手に動いてしまうと「収拾つかない」のでは?とも感じますし、他の大組織にはあまり見られないことなのですが、
「自分勝手な思いを育むこと」を大事にしているのです。
5年ほど前からの取組みだそうで、背景には「自律、自分事、主体性の低下」が組織のあちらこちらに見受けられることを危惧しているのだとか。
各世代を見てみると、
若い世代は、
・外国語を習得したい
・〇〇の資格を獲得したい
・海外に行きたい
などの想いが多数で、
ベテランに近づくと共に、
・組織に〇〇を残したい
・社会に〇〇で貢献したい
などの想いが多く見られます。
今回のベテラン陣からも、
「自分の存在意義を証明するためにも、後輩たちにウチらしさを伝えていきたい」
「神様に『もういいよ』って言われるまで、自分を含めた誰かのために生きるのが、人間の役割だよね」
などの声があがっていましたが、
なんだか、背筋がシャンとなる瞬間でした。