其の佰拾壱(4.マンガ~焦りを問われる)

パンダ侍が斬る
3桁ゾロ目 記念対談

パンダ侍の紹介と110回の連載
 安田からの紹介。「パンダ侍とは?」 

女性と出会うことは稀有な私ですが、こんな面白い人がいたのか!と初対面で衝撃を受けた女性。それがパンダ侍の小野ゆうこさんです。ものの見方が面白い、表現の仕方が面白い、そして彼女が作った「イノベーションカード」がこれまた面白い。ということでイノベーションカードを使ったコンテンツを書いてください!とお願いしました。(イノベーションカードとは?

 のコンテンツについて 

普段のコンテンツはその日のお題から始まります。たとえば「めがね」というお題に対してパンダ侍さんが「イノベーションカード」を一枚引く。するとそこには「違う場所に置いてみる」というメッセージが。「めがね×違う場所に置いてみる」というテーマでパンダ侍があなたの先入観と思考を斬りまくります。これまでの連載を読む

 対談 目次&予定 

1.パンダ侍、境目のそもそもを知る~境目研究家の誕生秘話を知る
2.パンダ侍と境目研究家のウフフな共通点見つかる
3.パンダ侍、自分の境目を問うてみた~照れたり喜んだり
4.パンダ侍、マンガを問われる~焦りを問われる←今週はここ
5.パンダ侍、境目研究家の座右の名をを知る
6.パンダ侍、ラブと愛の境目を学ぶ
7.パンダ侍、宇宙の法則を語り合う
8.パンダ侍、境目研究家からヤバイことを教えてもらう
9.パンダ侍、境目研究家の視点に打たれる~人間ランドを語り合う
10.パンダ侍、不安を問う
11.パンダ侍、人間ランド卒業を問う

パンダ侍、マンガを問われる

安田
安田
小野さんってマンガとか読むんですか?
パンダ侍
パンダ侍

マンガ大好きです。マンガ大賞の選考委員ですし。

安田
安田
あ、そうなんですか。
パンダ侍
パンダ侍
はい。
安田
安田
へぇ~。いちばん好きだったマンガはなんでしょう。
パンダ侍
パンダ侍

いろいろあるんですけどねぇ。。。「イムリ」っていう作品ご存知ですか?

安田
安田
イムリ?読んだことないです。
パンダ侍
パンダ侍
読んだことないっ。すぐ、読んでください。「イムリ」と検索するとすぐ見つかると思います。最近、やっと完結したんですよ。全26巻です。
安田
安田
へぇ~。
パンダ侍
パンダ侍
これは、いまのこの現実世界を紐解いている作品だと思いますよ。
安田
安田
どういうストーリーなんですか?
パンダ侍
パンダ侍
安田さんには、読んでもらいたいので、簡単にさささっとだけ教えましょう。
安田
安田
お願いします(笑)
パンダ侍
パンダ侍
3つの民族がいるんです。それが支配する、支配されるみたいな関係性があるんですが、実はその関係性が逆転した過去があった。その逆転戦略のために、まことしやかな哲学とか宗教とかが入り組んで仕掛けられている。ある双子が異なる民族にバラバラにいることで、それが明らかになっていき、3つの違いが多様性を認め合って、調和のほうに動いていこうとする、っていうマンガなんです。
安田
安田
へぇ~。
パンダ侍
パンダ侍
人がどのように思い込ませられていくか、それを疑いもしないで過ごしているかっていう仕掛けというかメカニズムが、現代社会とオーバーラップするってお話なんですよ。
安田
安田
面白そうですね。
パンダ侍
パンダ侍
3つの民族のうち、すごく原始的な、まじないとか、言葉とか、文様とかから発動されるパワーを扱う民族がいるんですけど、封印され続けている情報なので、その人たちですら、自分たちのそういう文化を忘れちゃっている。それをどんどん思い出していく。明らかになるってことが交錯するストーリーなんですよ。
安田
安田
へぇ~。読んだことないですけど、「イムリ」はよくAmazonのおすすめに出てくるんで。
パンダ侍
パンダ侍
じゃあ、嗜好に近い作品ですね。
安田
安田
たぶん嗜好に近いんでしょうね。
パンダ侍
パンダ侍
安田さんに「イムリ」はおすすめです。Amazon恐るべし。

 

パンダ侍
パンダ侍
あともうひとつ、安田さんに紹介したいのは「ディザインズ」ですね。
安田
安田
デザインズじゃなく?
パンダ侍
パンダ侍
ディザインズ。五十嵐大介さんっていう人の作品です。
安田
安田
へぇ~。でも、マンガって、なんていうんでしょう、小説とかとくらべると、ちょっと薄い、軽いイメージみたいな感じが一般的にはありますよね。
パンダ侍
パンダ侍
そーですね。軽いイメージありますね。
安田
安田
でも、マンガってすごい。特に私的には「デスノート」以来、「こんなこと考えてる人がマンガ家にいるんだ」みたいな。
パンダ侍
パンダ侍
そうですね。
安田
安田
「GANTZ」とかもそうでしたけど、びっくりしましたね。
パンダ侍
パンダ侍
うん。「イムリ」もびっくりすると思います。
安田
安田
びっくりしますか。
パンダ侍
パンダ侍
絵の好みがあるかもしれないですけど、基本的に上手なんです。この「イムリ」を描いた三宅乱丈さんの作品で、サイキックな人たちが、サイキックじゃない人間に道具として扱われてる。そこから抜け出そうとする作品なんですが、これもすごくいい作品です。
安田
安田
へぇ~。
パンダ侍
パンダ侍
「ペット」というタイトルですね。

 

パンダ侍、焦りを問われる

安田
安田
「星の王子さま」もうそうですけど、お金とか土地とか権威っていうんでしょうかね、人間が大事だと思ってるものをすごく大事にしてる王様が、すごい滑稽に見えるっていう、逆説的な話じゃないですか。ああいうのが結構好きなんですよね。
パンダ侍
パンダ侍
逆流をいく話ですね。
安田
安田
私。自分の人生の目標があるんですよ。
パンダ侍
パンダ侍
おおっ。
安田
安田
それはですね、「人間がいかにばかばかしいか」ということを証明したい、ってことなんです。
パンダ侍
パンダ侍
人間のばかばかしさの証明かー。
安田
安田
この気持ちは、非常に大きいですね。
パンダ侍
パンダ侍
これはパンダ侍も同じですね。
安田
安田
同じですか。
パンダ侍
パンダ侍
はい。
安田
安田
ばかばかしいことを楽しみながら、一方で、一生懸命生きている自分もいる。ばかばかしい自分を楽しみたいけど、そのために焦ったり、不安になる自分もいる。

パンダ侍
パンダ侍
ふむふむ。
安田
安田
そういうのないですか?小野さんは。焦りとか不安とか。
パンダ侍
パンダ侍
焦りとか不安は、だいぶないです。
安田
安田
すばらしいです。
パンダ侍
パンダ侍
ときどき焦るのは、自分が何者かっていうことを問われるときですかね。「一体、何屋さんですか?」っ聞かれると、「えーと、えーと」って焦る。
安田
安田
なるほど。私、そういうのはぜんぜん焦らないですけど。
パンダ侍
パンダ侍
境目研究家だからなー。いいなー。
安田
安田
最近ちっちゃい子どもが生まれたんで、私の場合、「来年の家賃払えるかな」っていう、そういう不安でしょうかね。
パンダ侍
パンダ侍
なるほど。それは解消できる不安でござるなー。拙者的には。
安田
安田
解消できますか?
パンダ侍
パンダ侍
解消できますねー。
安田
安田
どうやったら解消できるんですか?
パンダ侍
パンダ侍
払えなくなったときどうするか、という身の処し方を考えとけばいい。
安田
安田
そうですね。実は考えてあるんです。怒られるかもしれないですけど、流山に住もうと(笑)
パンダ侍
パンダ侍
流山!境目研究家は「流」に縁があるんですねー。
安田
安田
流山の人は怒ると思うんですけど、なんか物価とか安そうな気がして。だから家は買わず、ずっと賃貸に住んでるんです。
パンダ侍
パンダ侍
すでに、備えてるじゃないですか。
安田
安田
1回離婚したときは一緒に住んでなかったんで、せめて学費とか生活費を払うっていうことぐらいしか子供にできなくて。
パンダ侍
パンダ侍
なるほど。
安田
安田
それにくらべると、いまは一緒に住んでるんで。
パンダ侍
パンダ侍
いいですねー。
安田
安田
「まあ、貧乏でも一緒にいりゃいいか」という割り切りがあればいいんですけどね。
パンダ侍
パンダ侍
収入を得ながら山荘に住むこともできますよ。住み込みでお金持ちの別宅の手入れしている友人がいます。彼ら家族は楽しそうに暮らしてます。
安田
安田
へぇ~。
パンダ侍
パンダ侍
はい。だから大丈夫ですよ。
安田
安田
大丈夫ですか?
パンダ侍
パンダ侍
うん。なんとかなる。

 


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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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