大学生からのご質問です。
将来、知人と会社を立ち上げたいと思い、大久保先生のポッドキャストを聴いて、財務・税務についての、経営者の方のリアルな悩み、そして、それに対する大久保先生の回答を聴きながら、楽しく学ばせていただいています。
ありがとうございます。
将来、私も税理士の方をつけることになるのですが、経営者にとって良い税理士、力になってくれる税理士というのは、どんな方でしょうか?また、その見分け方ってあるのでしょうか?初歩的すぎる質問ですが、回答いただけますとうれしく思います。よろしくお願いいたします。
なるほどね。いやあ、あれじゃない?事業復活支援金を取れるようにアドバイスしてくれる人じゃない?
……(笑)
逮捕されるかもしれない(笑)
ほんとですね。税理士、結構しょっ引かれてっていうか。
次はしょっ引かれないように、アドバイスは控えめにしたほうがいいと思いますよ(笑)
あれはね、ちょっと金額が大きすぎましたけど。
うん(笑)
たしかに復活しましたね。
そうそう。で、質問は初歩的な……むずかしいね。
すごいむずかしい質問ですね。
うん。つけなきゃいいんじゃないの?まずね、前提を疑ったほうがいいよね。
……(笑)
「つけることになるのですが」って、つけなくてもいいですよ、べつに。
ああ。
「ああ」って(笑)
なるほど。
そうすると話が終わっちゃうね(笑)
たしかに(笑)ああ、でも、そうね。
だから、ターゲットとどんぐらい合ってるかだよ、自分がね。
ターゲット?
要は、その税理士法人なり税理士がどういうところを得意にしてて、なにをやろうとしてんのか、みたいな。
ああ、はいはいはい。
それが結構、まあ、業界の問題だけど、いい加減なんだよね。「全部できますできます」みたいな、「やりますやります」って、ビッチみたいな営業をしてるから。わかんないんだよ。
ん?
え?なんでもないよ(笑)
気のせいですね。
気のせいだと思うよ。6時間しゃべった疲れが出てきた(笑)
ここで出るの?ここはちゃんとして(笑)
いや、出るよ。腰痛になったもんな。
聞いてない聞いてない。
あ、そう?(笑)
たしかに、6時間しゃべって9時間飲んだら腰痛なるわ(笑)
腰痛になったよ(笑)
で、3時間しか寝てなかったんでしょ?
そうそうそう。それは腰痛になるよね。で……そうそう、だから、あのー、なんかこれ、そこのセミナーでも聞かれたんだけどね、「先代からの税理士だからどうしよう」みたいな、「いいかどうかわかんない」みたいな。
でも、承継の話、これはもう、あるあるの極みじゃないですか。「先代からの税理士なんですけど」っていうやつ。
あるあるの極み。超あるよね。
超ありますよね。
「でも、かえにくい」みたいな。
あ~。
「どうやって、いつかえるんですか?」は、すごい聞かれる。
うわあ。回答が聞きたい(笑)
いや、いつでも、どこでも、誰とでも。
ちょ、なにそれ。なんのコピーだよ(笑)
(笑)
回答になってねーし(笑)
いや、べつに「いつでもかえれますよ」って答え。でも、そのおじいちゃんが悪いわけじゃないし、「悪いかどうかもわかんない」みたいな話なんで、誰か別の税理士に見てもらうというか、1回、決算書とかを見せて、セカンドオピニオンみたいなことをしてみて、他の税理士とかでやればいいんじゃない?みたいな話したけど。
ああ。
だから結局、今後伸ばしていきたいっていうんだったら、この大学生の方、それで起業するんだろうけど、スタートアップを専門でやってるとか、それこそスタートアップなのか、スモールビジネスやるのか、どっちかわかんないけど、それに合ってる人がいいんじゃない?
ああ、なるほどね。ターゲットというか、目的というか。
ただ、それが、こっちの業界的に「なんでもできる」になっちゃってるから、それがちょっと見極めにくいのかなっていうところはあるけど。
たしかにね。税理士法人のサイトとか見ると、「なんでもできます!」みたいな。
そうそうそう。
で、見たら社員さん3名ぐらいで、「うそつけよ!」みたいなのはよくあります(笑)
うん。だから逆にいったら、うちはやんないよ、たぶん、この人。
え、なんでですか?どこがズレて?
いや、まだスモールで立ち上げたばっかだったら、もうちょっと仕組みで、細かいこともやってくれるところ。
ああ、そういうことか。
うち、そこでもうちょっと伸びてきたところがターゲットだから。
うんうんうん。なるほど。
ここのレンジだと、やっぱり変な話、給与計算とかまでやらなきゃいけないから。
はいはい。
あんまりそこは、グラキリス経営なんで、人いないんで。
ちょっと待って(笑)前回のを聴いてる方はいいけど、聴いてない人もいますからね。唐突に「グラキリス経営」って、悪いけど、ないからね(笑)
ないよ。こっからつくっていくわけですよ(笑)
「あるのかな?」ってなっちゃう。いい音だから(笑)
つくっていくわけ。だんだんほんとになってくるから。
塊根ビジネス?(笑)
そうそうそう(笑)なので、だから、あのー……
だめだ、もう。「たまに花が咲く」って、なんか……(笑)
(笑)そういう人は、はじめはお金もないだろうから、安くて組織的にやってくれるみたいなのが今はいっぱいあるから。そういうところで不満が出るまでやるしかないんじゃない?
ああ。
で、やっぱり自分が決算書読めないといけないって、だんだん、何回も言わせてもらってるけど、やっぱそれができないと、税理士の見分け方ってできないよね、「数字わかんないから」っていうので。
なるほど。
だから、そっちが数字わかんない以上は、税理士は見分けらんないよね。あとは「相性がいい」とか、「ちゃんと寄り添ってくれる」とか、価格とか、そのへんがフィットするかどうかっていう問題で。だから、「大手だからいい」とか「○○だからいい」とかっていうのは、なかなかないのかなと思っている。
うん。
逆に、この人が紹介でうちに来て安くやっちゃうと、あとで「安いのになあ」ってなって、向こうからしたら「高いのにな」っていうズレも出てきちゃうしね。
なるほど。
みたいなこともあると思うんで、そこはお互い納得してというのと、税理士の特性と、あとは、ちゃんとポッドキャストを聴いてもらって、「三角でわかる」を読んでもらって(笑)
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(笑)
重版かかんないから必死で売るっていう(笑)
営業必死やん(笑)
自分が数字をわかってて、質問していって「こいつわかってんな」って……。反対に「税理士コイツわかってんのかな」「大丈夫かな」っていうところから変更したりとかがあるから。
じゃあ、少なくとも決算書を読めるという前提を入れながら、ある程度、自分で話をして見分けられるぐらいの実力をつけないと、そもそも見分けられないぞ、っていうのがあるってことですよね。
うん。やっぱさ、それで言って結構びっくりされたんだけど、うちのおばさんも税理士やってんだけどさ、普通の税理士事務所やってんだけどね、それこそ本とかも読んでさ、感想は「圭太くん大変ね。最近の経営者は財務もわかんないのね」って言われたからね。
ああ。
「昔の経営者はそんぐらい自分でやってたわよ」って言われて、そこまで振り切って税務やってんだなって、結構リスペクトするわって思ったけど(笑)
逆にね。
そうそうそう。
あ、そういうこと。財務がわからない経営者がいなかったから。
銀行交渉とか、そんなのは自分でもちろん、お金繰りとかはやってたから。
なるほど。
「会計とか税務はわかんないからやってあげてたけど、そんぐらいはわかるでしょ?」みたいな感じ。それがいまは、たしかに銀行交渉も、「どうしたらいいかわかんない」みたいな人とか多いのは事実だよね。
なるほど。税理士が税財で両方やろうって話じゃなくて、そこはいい感じで、お互い役割分担できてたんですね。
そうそうそうそう。いまはできてないから、まあ、逆に、うーん、俺らも商売になってるけどね。
なるほど。
なので、まあ、そういう意味では財務力をつけてもらうのが、「税理士が誰であってもいい、というぐらいになろう」と思ったほうがいいんじゃないのかなと思います。
ああ、じゃあ、財務の強い自分たちがいないぐらいの感じでやるほうが、本来目指すところってとこですね。
そうね。だから、最終目的は解散ですね。
おお、なるほど。
(笑)
いやあ、でも、よかったです。グラキリス経営のゴールは「解散」って。
なんでグラキリス出てくんの(笑)持ってもねーのにな、お互い(笑)
(笑)
ちょっと買いに行かないと、今度。
いや、買いに行かないとですね、これは。そうしましょう。
それをYouTubeで撮る。
あ、そこからね(笑)
なんの話(笑)
ということで、今日のところは終わりたいと思います。
はい。
ありがとうございました。
ありがとうございまーす。