このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/仕事は「割り切り」が大事?
某大手さんで開催された「中途入社組への会社紹介」、いわゆる、オンボーディング的なオンラインmtgに同席させていただきました。
「会社の歴史や組織風土」、「各事業部のヒトや仕事の特徴」など、90分程度で、「わかりやすく、親しみやすい」共有プレゼンが進められていました。
中途入社して、3ヶ月以内の方々を対象とした場でしたが、20名近くが参加し、皆、嬉しそうに、楽しそうに、時に真剣に質問や感想を伝え合っていました。
そろそろ終了の時間が近づいてきたな、と感じた、その時。
「よ!遅れてごめんな」と、陽気な声で新たな参加者が。
どうやら、「人事部門トップの常務」でした。
せっかくなので、という案内もあり、「締めの挨拶」をいただくことに。
「人生には、『踏み切る、割り切る、思い切る』、の三つの『切る』が大切だ、なんていう人がいます」
「中途入社のみなさんは、それぞれ思いを持って、当社への加入に『踏み切って』くれました」
「だとしたら、、
先ずは、『割り切って』、当社のやり方やルールに徹底的に馴染んでください!」
「そして、それから『思い切って』、自分自身を発揮してください!」
なにやら、、「ウチの色に染まってくれや」という圧を感じ、、、そうになった瞬間。
「今の話、先日読んだ本に書いてあったんだけどさ、
ウチでは『割り切り』なんて、いらんよ。
初めから『振り切って』ほしい!!
『振り切って』、やりたいことをやりたいようにやってみてください。
そんな異分子が増えることを願っています。
これから、よろしくね!」
皆の表情も一気に明るくなり、素敵な雰囲気でのエンディングだったのでした!
なにやらグッときた時間でした。