このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法: おまじないを唱えよ!

人生は「判断/決断」の連続です。

宇宙飛行士の若田光一さんもその著書『一瞬で判断する力/私が宇宙飛行士として磨いた7つのスキル』にて「仕事は“優先順位”を決めることからはじまる」と、記しています。

そして「“決める”という行為は、知識・経験をベースに、どんな対応をするのがベターなのかを“判断する”ことに他ならない」とも。

NASAで宇宙飛行士たちのマネジメント業務をしていた若田さんですが、大組織の管理職と同様に多忙な日々を過ごしていた様子。

何かひとつだけに専念して判断できることなど稀であり、多くの場合、複数案件を同時多面的に進めていたようです。

上記の書籍。実は大手メーカーのN部長に「マネジメントの参考になるよ」と薦めていただいたのです。

先日、そんなNさんとの打合せに伺うと、いつもの厳つい表情がさらに怖い顔つきになっているのです。

恐る恐る「いかがなさったのですか?」と問うと。

「今、グローバルにも関わっているのですが、このメール、見てくださいよ!」

と、お手元のPCを高松に向けるのです。

画面をのぞくと。

【至急】【至急】【至急】なるタイトルがズラーっと並ぶのです。

「これ全部、現法のインド人たちからなんですけどね。毎度毎度タイトルに【至急】をつけやがるから、『お前ら、優先順位ちゃんと決めてから連絡してこいや!』って言ってやったんですよ」

「そうしたら、、『えっ?ダメなんですか?この漢字をタイトルに入れると、日本人が早く仕事をしてくれる呪文だって、支社長にならったんですよ』なんて返しやがるんです!」

「インドの支社長って、同期なんで、今、『ふざけんなよ!!』って電話してやったところだったんですよ」と、ハアハア息を切らして怒っていたのでした。

後日、インドでの新プロジェクトが「予定を大幅に前倒ししてスタートできた」ということを新聞各紙で目にしました。

しっかりと呪文は効いていたようです笑

 


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。